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私の実家。
神社。
小鳥遊家。
「小鳥遊A…これが私の名前ですか」
「あぁ、そうだ。まぁ今は戸籍上、桔梗Aだけどね。
あと、小鳥遊家と桔梗家は遠縁だけど親戚だよ」
五条さんではなく、伊地知さんがたくさん調べてくれていたらしい。
小鳥遊家。御霊神社。
その地域では昔、小鳥遊神社と呼ばれていた。
大正時代までは盛んに活動していたが、
大正5年、
長女の死亡により、1度途絶える。
しかし、大正6年。
御霊神社の継承のため、小鳥遊家と親戚・桔梗家が引き継ぐ。
「…これだけ、ですか」
「はい…私が調べられるのはここまででした。
ですが、重要な神社の歴史はそれだけだそうです。
桔梗さんの現在のお母様が桔梗家の人間、お父様は外からの人間のようですが…お父様の情報は一切出てきませんでした。
お力になれず、申し訳ないです」
「十分です。ありがとうございます」
小鳥遊家と桔梗家の繋がりは親戚。
私とお母様は親戚だったらしい。
伊地知さんが調べてくれた資料を読む。
よく見ると、母さんの情報も少ない気がする。
「この後、神社はどうなったんですか」
「…それを今から調べに行くんだよ」
今まで、神社を持っているなど聞いたこと無かった。
ずっと家の中に居たからだろうか。
でも、桔梗家は大きな家である。
縦も横も繋がりを大切にしている家だ。
そんな家が神社なんて持っていたら、噂になったりなんなりとするはずなのに。
神社の存在を消そうとしているのか。
何も無かったことにするのか。
「着きました。ここから先は、お気を付けて…」
1時間も経たない程、車に揺られ着いた場所。
目の前には森。
神社らしきものは見当たらない。
「伊地知は帰ってていいよ。僕らは電車かなんかで帰るから」
そう言って、先に森へと消えていく五条さん。
取り敢えず伊地知さんにお礼を言い、私も続いて森へと入る。
「この奥、ですか」
「多分ね。よくこんなに山奥に建てたよね」
虫いっぱい出そ〜、なんて愚痴を吐いている。
確かに、さっきから蚊やらトカゲやら何やら。
手で普通に払いのけているのはちょっと尊敬。
いつから使われていないのかは憶測だが、きっと10年は使われていない。
という事は。
私が親を殺してから、ここは使われていない。
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作者名:kyon x他2人 | 作成日時:2020年11月7日 15時