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別に盗み聞きする気はなかってんけど、なんと中身耳に入ってきた会話。
横「、、、で、どうするん？」
「どうすればいいのか、私だけじゃ決められない」
そんな会話で。
それ以上聞いたらあかん気がして、ジュースを抱えてひとまず楽屋に帰ると
スマホを見ては、天井を見上げる大倉。
章「ほら、差し入れ。」
そんな大倉のおでこに冷たいペットボトルをコツンと当てる。
大「あっ、ありがと。」
そういうと大倉は炭酸ジュースを一口飲んだ。
章「うまくいかんの？片想いの女の子と。」
大倉の恋愛はわかりやすい。良くも悪くも顔と態度に出る。
大「んー？いや、最近見かけんくなってさぁ。」
おんなじマンションの隣の部屋に住んでいるらしいその子。
大倉の好みの子やったら、可愛らしい、清楚な感じの女の子なんやろうか。
大「やすぅ、、、」
なんて子犬みたいな声を出して俺の名前を呼んだところで
浮かない顔をした横山くんが楽屋に帰ってきた。
横山くんも良くも悪くも顔に出やすいねんな。
そして察しのいい俺はなんとなく
この2人の関係性に薄々気づいてしまってん。
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作者名：逢碧 | 作成日時：2021年1月17日 16時
