罪と罰。《緑》 (ページ16)

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「追う恋愛、したことありますか？」

第2回目の打ち合わせ。

今日の彼女は長い金髪はツインテールで。

薄い色のデニムのセットアップ。ヤスが好きそう。

大「生憎、追われたことしか。」

自分でもビビるくらい計算高いねん。

この子ええな。って思ったら追われるように仕向ける
多分俺、プライドが高いんやろうな。

そんな話を聞きながら、彼女はノートにメモをとっている。

「こういうのって、雑誌とかで話したことありますか？」

大「結構話すな。追うより、追われたいって」

そういうと彼女は少し笑って、

「そんな大倉さんが、追う歌歌ってみたら面白いかもですね。」

なんて言われて。

また細々した話をして、今日の打ち合わせは終了。

俺は次の仕事が待ち構えてるから、ささっと支度をする。

彼女も、大きなリュックを背負い、キャップを被った。

「では、またよろしくお願いしまーす」

そう言って彼女は俺より先に部屋を出て、廊下をのんびりと歩いていた。

追う恋愛なんて。