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次の仕事のために、楽屋に入ると横山くんがいつもの位置に座ってスマホをいじっていた。
おはようと挨拶をすると、俺と何の気なしにいつもの場所に座った。
横「大倉、女できたん?」
横山くんは持っていたスマホを机に伏せると俺にそう聞いてきた。
大「なんなん。急に笑」
横「大倉、彼女できると服の系統が変わるからできたんかな思って。」
確かに言われればそうかもしれへん。
大「できてへんよ。浮かれた話すらあらへん。」
一瞬、彼女のことが脳裏に浮かんだけど脳みそのコンピュータの検索には引っ掛からんかった。
大「そういう横山くんはどうなん。」
なんて、いつもの冗談で聞いてみた。
横山くん、彼女ができれば俺らに報告するタイプやから彼女は今はないと見込んでる。
横山くんは俺にニヤリと笑って
横「俺、モテ期がきてんねん。」
そういった。
大「へぇ。さすがやなぁ。」
こんな調子で返すのは、この"モテ期"は過去にも数回きいたから。
大概、横山くんのモテ期はセ フレがでした。を指している。
また、適当な女を捕まえたんやろう。
そんなん思ってたんたけど、なんやかいつものように
「ほどほどにしておきや。笑」
と声がかけられなかった。
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作者名:逢碧 | 作成日時:2021年1月17日 16時