及川という花は枯れた。

不安 ページ39

ミレです、今回は久しぶりに及川視点です！
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俺はいつものように病室のベッドに横たわっていた。
でも医者の許可を得て明日、病院の外に出られることになった。
なぜ病院を出たいかって？それは復讐するんだよ、松原達に。
でも俺はその話を聞いた時一番嫌だと思ったこと、それは学校に行くということだった。
俺は飛び降りたせいで骨も所々痛めてしまっていて動くには車椅子が欠かせ無いし、体も傷だらけ、包帯も巻かれていた。
こんな無様な格好を生徒達に見られたくなかったのだ。
そのことを国見に伝えると国見は学校以外のどこかにすると言ってくれた。
でも、それでも俺は不安だった。
また殴られるんじゃないか。
また蹴られるんじゃないか。
どうしてもそんなことを考えてしまう。
「大丈夫、大丈夫…弱さを見せるな。俺はいつだってそうしてきたじゃないか。」
そう、俺はいつも自分が辛い時や苦しい時もいつも隠してきた。でもいつも見抜いて慰めてくれる人がいた。
「岩ちゃんに慰めてもらえる日もきっとこないんだな…は、いやいやいや！自分で突き放したんじゃん！もう、忘れよう！」
そう、忘れなきゃ、そうしないとまた辛くなる…

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