及川という花は枯れた。

バレー部員達は。 ページ32

ミレです( ´ ▽ ` )ﾉ
今回は誰かが潰れるかもしれませんね(^^)
………………………………………………………放課後俺は久しぶりに男子バレー部がいつも部活で使っている体育館にやってきた。
いつもは声を張り上げて部活に励んでいるのに今日はいつもと少し違った。
部活全員が暗かった。一言も喋っていなかった。
「お久しぶりです」
俺はとりあえず久しぶりに部活に出たので挨拶をしておいた。
「国見…」
「皆さん随分元気がないですね？どうかしましたか？」
「どうかしましたかじゃねぇよ…」
そう言ったのは岩泉さんだった。
「なんで平然としてるんだよ！及川が飛び降りたんだぞ！？」
俺は胸ぐらを掴みかかる岩泉さんに対してニヤリと笑って見せた。
「へぇ、よく言いますよ、先輩達が初めに及川さんを捨てたくせに。」
「なっ…」
岩泉さんもこれには言葉が出なかったようだ。
「及川さんがどんな気持ちで今まで学校に来ていたかわかりますか？同じ学校に通っているんだし、及川さんがいじめを受けていた事、知ってますよね？」
「…っ！」
「及川さんが今まで先輩達の事をどれだけ信じていたか知ってましたよね？特に岩泉さんは一番及川さんを信じなきゃいけない人だった。なのになんですか？帰れ？ふざけないでください！なんでやってないって言ってた及川さんを信じてあげなかったんですか！？」
「それは…、」
「…俺は先輩達の事を許しません。なのでもうこの部活にも来る事はありません。もちろん及川さんも。」
「………まぁ、そうだよな。俺たちなんかとバレー、できないよな」
「そこは認めてるんですね。」
「俺らも後悔してる。」
「そうですか。じゃあ一生後悔してください。あ、あと及川さんから手紙を預かっています。読みますね？」
「手紙…？」
その手紙は丁寧に折りたたんで封筒に入れてあった。俺もまだ読んでいない、未開封の手紙。

今更後悔したって。→←潰します。

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