及川という花は枯れた。

この世界にサヨウナラ。 ページ21

ミレです！早速始まります！↓
………………………………………………………ガチャ、屋上のドアを開けるとそこにはいつもどうり、かなめがいた。
「及川先輩…、何しに来たんですか…っ！？なんですかその傷は！？」
「…」
「え、あの、及川先輩？」
俺はフェンスを乗り越えた。
「ちょ、及川先輩！？ちょダメです…やめてください、やだ………誰かああああああああああああああああああ！」
ばたばたばた…
誰かが駆けつける音がした。
ガチャン！
「どうしたっ！？」
駆けつけたのは3年の男子生徒だった。
「及川…！？」
さらにまたたくさんの生徒たちが集まってきた。
「やめろよ！」「早まるな！」「きゃあああ」
うるさいな。黙ってよ。なんで止めるんだよ？お前ら俺に向かって死ねって言ったじゃん。
ついには先生も駆けつけた。
「やめろっ！そんなことして何になる！？」
楽になるんだよ。死ねば、楽になる。
ワァワァ騒ぐな。耳障りだ。ああ、うるさいうるさいうるさいうるさい！
うるさいのは嫌い。学校の生徒たちはもっと嫌い。嫌い嫌い嫌い嫌い。嫌いなものは見たくない。そんなことを考えながら俺は地面を軽く蹴り地に向かって落ちていった。
「きゃああああああああああ！」
いろんな人が一斉に悲鳴をあげる。
ああ、サヨウナラ。短き人生。とても、楽しかったです。途中までは。ありがとう。そして、呪い殺してやる。

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