三兎 ページ10
「坂田さん、大変なんです。
私…金た●から生まれたキャラかも知れません……」
「オイオイ、
満身創痍な私と途中で合流を果たした新八くんと神楽ちゃん、そして可愛い女の子のワンちゃんにアプローチをかけていた定春くんは、現在万事屋さんの床に正座をさせられている。
「坂田さん、安心してください。
全体的にダメージ負ってますが
「全身ズタボロな奴が言っても説得力ねえぞ。
頼むから此処で
「私がメダ●ニにかかってる前提で話を進めないでください…!」
「ドラ」から始まり「スト」で終わる某有名RPGのネタを振る私の前に、救急箱を装備した銀さんが膝を折った。
中から 綺麗に巻かれた包帯や消毒液など、必要な物を取り出すと慣れた手つきで手当てを施してくれた。
…真面目に入手した手掛かりを伝えたつもりが、全然取り合ってもらえない…!
「テメェらも黙ってねえでなんか言っ」
「…銀さん、これ見てください」
新八くんから差し出された一冊の漫画本。
それをしげしげと見つめると 銀さんは雑にページをめくり始めた。
そう、今まで新八くんや神楽ちゃんが口を挟まずにいたのには理由がある。
「…坂田さんは、金た●ってご存知ですか?」
「ご存知も何も股間に二つぶら下がってるからね。
初期装備みたいなもんだからこれ」
「下ネタから離れてください。
その漫画の話で、えーと…このページ見てください」
漫画の主人公である女の子と金髪碧眼の少年が二人並んでいるシーン。一見 普通に見えるそのコマに小さく描かれている人物を指差した。
「こちらが私になります。そして次のページで主人公ことNちゃんが私の名前を呼んでいるんです。
…おわかり、いただけますか……?」
「いや、急にそんなシリアスな雰囲気出されても銀さん話についていけてないからね。
つまり何か? 自分が漫画のキャラとして描かれてるのを自慢されてる感じ?? そりゃァ羨ましいが」
「全然違うアル。
Aちゃんが漫画のキャラだったって話ネ」
「あ? 漫画のキャラァ?」
案の定「なァに言ってんだ」と大笑いする銀さん。
それに対し私たちはまるでお通夜のように暗い面持ちで視線を床に落とした。
それに釣られた銀さんは、
「……マジでか」
そう 戸惑いながら呟いた。
211人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おいも(プロフ) - えりぃさん» コメントを頂いてからお時間があいてしまいすみません( ; ; )少しでも神威さんの良さをお借りできたら、と思っていたのでそう言って頂けてとっても嬉しいです(´ `*)これからも楽しんでもらえるように精進致します…! (2020年9月16日 0時) (レス) id: 70decc27f6 (このIDを非表示/違反報告)
えりぃ(プロフ) - とっても面白いです!神威がカッコ良すぎます!続きたのしみにしています(ω) (2020年9月9日 10時) (レス) id: 0b16f52b12 (このIDを非表示/違反報告)
おいも(プロフ) - みさまるさん» 引き続き楽しんで頂けていてよかったです(´ω`*) 更新の度になんて嬉しいお言葉まで…( ; ; )疲れがスススッと飛んでいきました…!ありがとうございます(*´ `*)三(*´ `*) (2020年8月16日 21時) (レス) id: 70decc27f6 (このIDを非表示/違反報告)
みさまる - 更新のたびに楽しく読ませてもらっています!そして最近の展開にドキドキ(* >ω<)ヤバい〜面白いです!更新ありがとうございます!!! (2020年8月15日 21時) (レス) id: fa0a68f749 (このIDを非表示/違反報告)
おいも(プロフ) - しおりさん» ほほ本当ですか…!ありがとうございます!私もコメントを頂けてドキドキしてしまいました…!(*´ω`)少しでも一日の活力の足しになっていましたら幸いです(´ `*) (2020年8月5日 12時) (レス) id: 70decc27f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おいも | 作成日時:2020年5月6日 18時