十一兎 ページ34
私の怪我の責任を取るために治るまでの期間 あの神威さんが万事屋で住み込みでサポートをすると言い出した。
人に怪我を負わせたからといって周りがどう言おうと責任を感じて世話を焼くような人ではない。
したとしても軽い手当くらいなもの。銀さんたちが追い返そうと必死に口論を繰り広げているが、神威さんが折れる様子は一向に見られず、原因の一端である私は気づけば蚊帳の外。
ふと、机の上に並べられている冷めきった四人分のご飯に目が行った。誰一人手を付けた形跡はない。
…もしかして、帰りを待っていてくれていたのかな。
連絡も入れていなかったから、とそう思った途端 申し訳ない気持ちが膨れ上がってきた。
「どこ行くの」
「…台所です」
お詫びにもう一品何か簡単なものでも作れればと静かに立ち上がると誰よりも先に神威さんが私の行動に気が付き、声を掛けてきた。だいぶ刺々しい態度を取ってきてしまったので返事を返すのがどうにも気まずい。
「台所？ そんな腕で立ってもろくな事できないんじゃない」
「ついてこないでください」
「言っただろ、手を貸すって」
「台所のことなら新八さんにお頼みします」
「シンパチって、あそこにいるメガネ？」
神威さんがそう返した後 部屋の温度が下がった。
どうやら私の刺々した言い方が
少しの引っ掛かりを覚えているとその場をいさめるように銀さんが神威さんの名前を口にした。
「
「あんなナリでも "あの" 死線をくぐってきたんだ、ちょっとやそっとの事で死にはしないだろ？」
「地球にはな、郷に入れば郷に従えっつーありがてえ言葉があるんだよ」
「それなら聞いたことがあるよ。
星ごとの習慣になれろって意味だっけ？」
耳にしたことのある言葉の意味を確認し終えると神威さんはこちらを向いて「そういえば、アンタのとこもそうだったね」…そんな懐かしい話をされた。
「わかったよ。ここの連中には手は出さない。
そこのバカな妹以外はね」
二人の間でそんな約束が交され、身の安全を確保することができた私と新八くんだが、なし崩しに神威さんが此処に住むことが決まったことに気付いた銀さんはその場で頭を抱えこみ、その後ろでは神楽ちゃんが神威さんの言葉に今にもくってかかろうとしていた。
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おいも(プロフ) - えりぃさん» コメントを頂いてからお時間があいてしまいすみません（ ; ; ）少しでも神威さんの良さをお借りできたら、と思っていたのでそう言って頂けてとっても嬉しいです(´ `*)これからも楽しんでもらえるように精進致します…！ (2020年9月16日 0時) (
レス) id: 70decc27f6 (このIDを非表示/違反報告)
えりぃ(プロフ) - とっても面白いです！神威がカッコ良すぎます！続きたのしみにしています(ω) (2020年9月9日 10時) (レス) id: 0b16f52b12 (このIDを非表示/違反報告)
おいも(プロフ) - みさまるさん» 引き続き楽しんで頂けていてよかったです(´ω`*) 更新の度になんて嬉しいお言葉まで…（ ; ; ）疲れがｽｽｽｯと飛んでいきました…！ありがとうございます(*´ `*)三(*´ `*) (2020年8月16日 21時) (レス) id: 70decc27f6 (このIDを非表示/違反報告)
みさまる - 更新のたびに楽しく読ませてもらっています！そして最近の展開にドキドキ(* >ω<)ヤバい〜面白いです！更新ありがとうございます！！！ (2020年8月15日 21時) (レス) id: fa0a68f749 (このIDを非表示/違反報告)
おいも(プロフ) - しおりさん» ほほ本当ですか…！ありがとうございます！私もコメントを頂けてドキドキしてしまいました…！(*´ω`)少しでも一日の活力の足しになっていましたら幸いです(´ `*) (2020年8月5日 12時) (レス) id: 70decc27f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいも | 作成日時：2020年5月6日 18時
