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·
「なんであいつが
Aって呼んでんだよ」
「宏光はお前って言うじゃん」
「今の隣の席は俺なんですけど。
あいつまだお前の隣にいる気になってんの?」
「·····なんで宏光がそんなこと言うの」
言葉にすれば棘しかないくせに、
不器用な気持ちの伝え方は
相変わらず宏光のAでいっぱいだ。
「······で、行くのかって聞いてんだけど」
「こんな風に抱きしめておいて?」
「っ、」
バツの悪そうな顔で
咄嗟に身体を離した宏光は、
わかりやすいぐらいに私から距離を置いた。
「·····私が行くって言ったら宏光はどうする?
私が森くんのことが好きって言ったら、
森くんと付き合いたいって言っ───・・・
「調子乗んなよ」
壁に押し付けて荒々しく唇を奪った後、
困ったように微笑んで私を抱きしめた。
「もしお前が行くって言ったら、
力づくでこの教室にいさせるし、
もしお前が森と付き合いたいって言ったら
俺は全身全霊でお前を奪い返す」
言葉は強いくせに、
宏光の声は涙が出そうになるぐらい
優しくて心地の良い声で、
「なんで泣いてんだよ·····、」
好きなんだもん。
森くんみたいに気を遣った言葉をかけられなければ
愛情があるのかも分からない
棘だらけの不器用な言葉しか言えない宏光が。
「·······なんでっ、
なんで好きにさせるの?
あんなに冷たくてひどいこともしたくせに、
なんで結局好きになせちゃうのさ·····、
ずるいっ、ずるいよ·····宏光」
「···好きになれよ」
またぐいっと深く抱きしめられて、
私の呼吸に合わせながら
背中を優しく摩ってくれる。
「A、」
「初めて呼んだ」
「これからはそうするし」
本当に大っ嫌いなやつだったし、
最初は絡みたくない人だったけど、
「好きだ、付き合ってください」
「····はい、」
今ではこんなにも好きになってる。
·
「もう教室いとくか」
「うん」
「じゃ、ここで一回やっちゃいま
「やっぱ別れる」
「おいっ!!!」
“カルピス”END.*・゚ .゚・*.
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あい(プロフ) - りなさん» はじめまして、コメントありがとうございます^^きゅんきゅんしていただけましたか!一番嬉しいお言葉です(笑)続編もupさせていただきましたので、是非そちらでもお待ちしております☆ (2018年5月21日 1時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 続編楽しみです!きゅんきゅんです! (2018年5月21日 0時) (レス) id: 7acbea5606 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はちみつさん» ・・え?はちみつさん?こちらこそいつも小説読ませてもらってますっ!いきなりの登場でびっくりです・・(笑)私もこのお話の北山さん大好きなんですよね〜、もどかしいんですけどリア恋はやっぱり北山さんが一番似合うなと思って妄想が止まりませんでした(北山担) (2018年5月20日 11時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - こんにちは^^*小説読ませてもらってコメントしてしまいました( ´ ▽ ` )俺が好きでしょみっくん、気持ち分かります!近くにいるリア恋すぎてね、なかなか好きって気付けないんだけど何だかんだで北山さんが一番なんです!(北山担の意見笑)またキュン作品待ってます♪ (2018年5月20日 9時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - mokaさん» mokaさん、またまたありがとうございます!こんな風に優しすぎて胸が苦しくなるほどの彼氏いませんかね(いない)玉森さんの年下設定なら、私の作品で既に書いているので、多分一番書きやすいかと思います(笑)またまたお時間いただきますが、ぜひお待ち下さい^^ (2018年3月21日 22時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2018年2月27日 1時