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·
「あのっ、先輩」
「んー?」
会社を出て、
いざ二人きりになれたのはいいものの、
どこに向かってるのかも分かんないし
もはや、ここはどこですかって感じ。
先輩は先輩で
さっきから何かを企むようにニヤニヤしては
ちらちらと私を確認してるし。
私はそんな先輩の背中を
わけも分からず追いかけてる。
「・・・どこに向かってるんですか?」
いきなり暗い路地裏に連れてこられて、
隣にいるのが先輩だとしても
さすがに怯えないわけにはいかない。
·
「二人っきりで、ゆーっくり。
・・・・・・・・出来るところ?」
路地裏を抜けると
ぼんやりとした光が照らされてて、
顔をあげれば
嫌な予感しかしない建物が。
いや、これは的中してるんじゃ
·
「・・・ここって、そのっ、
ほほほほてるですか!?」
「そ」
「そうですか·······じゃなくてっ!!」
パニクってる私の手を握ると、
迷いもなくその建物の中に入っていく先輩。
チェックインも一瞬で済ませちゃって、
この様子じゃ予約してたでしょ絶対っ!
「・・・先輩、やっぱり帰りましょ!
ちょっとお腹が痛くなってきちゃいまし
「足元、気をつけてね」
チン、と開くエレベーターに
何故かエスコートされて乗ってしまう始末。
「あの·······どうしてここに、」
顔を上げて先輩を見つめても、
当の本人はすました顔をして
フロアの表示を見つめてるだけ。
私、もしかしてそういう相手にされちゃうの?
これだけ告白されたもんだから、
先輩も私をそういう扱いに出来るって思った?
「・・・・先輩、」
恋は、純粋なだけじゃダメなんだ。
一途に相手を思うっていうのは、
こういう関係も受け入れなきゃいけないんだ。
ドアが開く直前まで、
私は泣きそうな気持ちでいっぱいだった。
「よし、ついた。足元気をつけて」
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あい(プロフ) - りなさん» はじめまして、コメントありがとうございます^^きゅんきゅんしていただけましたか!一番嬉しいお言葉です(笑)続編もupさせていただきましたので、是非そちらでもお待ちしております☆ (2018年5月21日 1時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 続編楽しみです!きゅんきゅんです! (2018年5月21日 0時) (レス) id: 7acbea5606 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はちみつさん» ・・え?はちみつさん?こちらこそいつも小説読ませてもらってますっ!いきなりの登場でびっくりです・・(笑)私もこのお話の北山さん大好きなんですよね〜、もどかしいんですけどリア恋はやっぱり北山さんが一番似合うなと思って妄想が止まりませんでした(北山担) (2018年5月20日 11時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - こんにちは^^*小説読ませてもらってコメントしてしまいました( ´ ▽ ` )俺が好きでしょみっくん、気持ち分かります!近くにいるリア恋すぎてね、なかなか好きって気付けないんだけど何だかんだで北山さんが一番なんです!(北山担の意見笑)またキュン作品待ってます♪ (2018年5月20日 9時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - mokaさん» mokaさん、またまたありがとうございます!こんな風に優しすぎて胸が苦しくなるほどの彼氏いませんかね(いない)玉森さんの年下設定なら、私の作品で既に書いているので、多分一番書きやすいかと思います(笑)またまたお時間いただきますが、ぜひお待ち下さい^^ (2018年3月21日 22時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2018年2月27日 1時