11 ページ11
·
まだぼんやりとしている視界の中、
手探りで携帯のアラームを止める。
・・・・・あぁ、朝になっちゃったか。
電気を付ける前に、
すぐに横を向いて存在を確認した。
「········裕太、朝ですよ。」
・・・いた、ちゃんと。
昨日の夜、ぶつけるように繋ぎとめた愛情も、
やっぱり朝になるとまた
不安要素が復活してしまったようで、
すぐにどこかに行ってしまうんじゃないかって、
···········やばい、私どんどん独占欲強くなってる。
「·······起きて?」
何度揺さぶってもビクともしないから、
さすがに優しく起こすのもやめて、
ぺちって頬を叩く。
「······ってぇ。」
ほらね、起きてる。
とっとと起きなさいって思うけど、
これも朝から甘えているのだと私は捉えておくことにした。
「········まだ寝る?私朝ごはん作ってくるから
出来たら起こしてあげ···───裕太?」
ベッドから降りようと起き上がったのに、
案の定腕を引っ張られ再びベッドの中へ。
後から少し雑だけど抱きしめられて、
足まで絡めて逃がさないようにしてる。
「········Aがどっか行っちゃいそうだったから、
抱きとめておきました。」
考えてること一緒なんだね。
昨日のことがあってから、
やっぱり私達、少し変わったかも。いい意味でね?
「·······でも、そろそろ離して?」
「なんで?」
「もう起きなきゃ行けない時間だし、
私も朝ごはん作らなきゃいけないから。」
「俺と一緒に作ればいいじゃん。」
「·····え?」
さっきよりもぎゅって強く抱きしめられて、
背中越しに裕太の心臓の音が伝わる。
「ご飯も一緒に作ればいいし、
歯磨きだって買い物だって、
全部俺と一緒にすればいいじゃん。
どんなことだって一緒にやって、
大変なことも楽しいことも共有したらいいじゃん。」
朝から私の心をピンポイントで
掴みにかかる裕太は、本当にすごい。
もう私より私の気持ちを分かってるんじゃないかって思うほど。
でもね、ご飯を一緒に作るのだけは遠慮しとく。
だって苦手じゃん、料理。
だから、これからは
裕太を洗い物係に任命することにするね。
1488人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - たまことさん» いえいえ!こちらこそ意見をいただけて嬉しいです^ ^私の作品は結構そういうシーンになりそうなところが多いので、なんだか書けそうですね・・・・(笑)この続編が終わって余裕がありそうでしたら、書いてみようと思います。ありがとうございました。 (2018年2月21日 15時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - 無料→× 無理→〇 (2018年2月21日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - コメントありがとうございます!そうだったんですね…!無料言わせてすみません汗 それなのに検討してくださってありがとうございます!更新頑張ってください! (2018年2月21日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - たまことさん» コメントありがとうございます。そういう描写はあまり得意ではなくて、避けてきたんですけど・・・・たまことさんのお気持ちを受け止めつつ、挑戦してみようかな?どうなるかは分かりませんが前向きに検討してみます!ありがとうございました^ ^ (2018年2月20日 22時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - 更新お疲れ様です!裕太くんとの関係もこれからどうなっていくのか気になります!出来たらなんですが主役ちゃんと裕太くんのpinkストーリーは作ることはできないですか?もしもでいいので考えていただければと思います!更新&返事待ってます (2018年2月20日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あい | 作成日時:2018年2月19日 23時