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私を真ん中にして三人で並んで歩く帰り道。
昔からずっとしてきたことだし、
当たり前のようにやってきたこと。
なのに、こんなにも泣きたくなって
上手く喋ることも出来ないのは今日が初めてだった。
私を挟む二人も全く口を交わさないから、
私まで変に緊張して身体がうずうずするのに
思った通りに動いてくれないのが現実。
「お前ら、何してたの？」
私もそろそろ喋らなきゃって思った時に
ふと宏光が口を開いて、
太輔もびっくりしたようにこちらに目を向ける。
「何って、
普通にご飯食べたり遊んだり？」
太輔が返事をしても、
宏光はそっか、って俯くだけで
私を挟んで出来た最悪な空気に
どんどん耐えられなくなってくる。
「宏光は、何してたの·····？」
ここで会話を途切らせたら
本当に私たちの関係が崩れちゃう気がして、
泣きそうになりながらも
ぐっと堪えて宏光に問いかけた。
「俺も、ぼちぼち」
でも、返ってくるのは
やっぱり正常じゃない返事で、
私自身の不甲斐なさがこみ上げてくるだけだった。
·
「じゃあ気をつけてね、」
「あっ、うん。
宏光も太輔と同じ方向じゃなかったっけ·····？」
「今日は用事あるからこっちから帰る」
「·····あ、うん。分かった」
太輔の切なそうに手を振る姿を見て、
私はもうどうすればいいのかが分からなかった。
宏光と私を二人きりで取り残されても、
何にもならないし悪い方へ進むだけだよ？
私たちの関係は学生の頃で止まっていたみたい。
時間は私たちを待ってくれない。
身体だけ成長して、心だけは幼いまま。
今だって時計の針は動き続けるのに、
私たちは何も出来てない。
いや、出来ていないのは私だけだ。
太輔はちゃんと自分の気持ちを伝えてくれた。
この関係が崩れることが怖くて
何も出来なかった私を置いて、
太輔はどんどん大人になっていった。
同じ場所で、同じ時を過ごして、
同じように成長してきたはずなのに、
何故か太輔だけ大きくなってる。
・・・置いてかないで。
私はなんて子供なんだろう。
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あゆ(プロフ) - すごくよかったです！！先輩と後輩のパスワード教えていただくことってできますか？ (2019年10月16日 14時) (
レス) id: 4e0821302c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - たちょんさん» はじめまして！いつも楽しみにしていただけているなんて、とても光栄です(*´∇｀*)それなのに更新頻度が滞ってしまい申し訳ないです(´；ω；｀)これからも北山さん、頑張りますので（作者はこじらせるつもりですが笑）最後まで温かく見守っていただけると嬉しいです^^ (2018年9月24日 18時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
しょーみつしょ。(プロフ) - あいさん» いえいえ(^^) 本日中に移行されるんですね！ 楽しみすぎてニヤけます笑 (( そうなんですよ、ひっそり書いてました笑 タイミングよく見つけて頂いたなんて光栄です笑 これからもよろしくお願いします(*´∀｀) (2018年9月24日 17時) (レス) id: f9dd1382d4 (このIDを非表示/違反報告)
たちょん(プロフ) - あいさん、はじめまして！陰ながらいつも読ませていただいておりました！私、このお話大好きで！いつも更新されていないか確認するほどで！！北山さん素直になって！！と思いながら応援しております^^笑 これからも楽しみにしているので、無理なく頑張って下さい！！ (2018年9月24日 17時) (レス) id: 79ef55ee6d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - しょーみつしょ。さん» ・・・っていうか！先程見つけたんですが、しょーみつしょ。さんお話書かれてますよねっ？タイミングよく見つけてしまいました（笑）なんだか知ってる名前だなぁとは思ってたんですけど・・・(*´∇｀*)笑。またそちらにもおじゃまさせていただきますね！ (2018年9月24日 16時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい
| 作成日時：2017年9月9日 10時
