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高3の夏
どうしようもなくだるい午前授業を終え、
待望の昼休み。
教室ではいつも通りに群れている女子達。
そんな中で、一人窓を見つめる私。
「今日も北山さんの応援ですかー？」
少し茶化すような声色が聞こえて
後ろを振り向けば、
汗を垂らしながら私の横にやって来た太輔。
「バスケ終わったの？」
「おう、なんか今日人手足りなくてさ、
切り上げ。」
「ふーん」
暇だね。って言いながら二人で外を見れば、
無我夢中でドリブルをしている宏光。
「あいつほんとにサッカー好きだな。
·······あ、ナイシュ。」
慣れたようにシュートを決めれば、
すぐに私を見つけて、ドヤ顔をしてくるもんだから、
「宏光ー！かっこいいぞー！」
「おまっ、やめとけっ！！」
大声を出すと、嫌そうな恥ずかしそうな顔で
しっしって、またボールを追いかけ始めた。
「飽きないの？毎日観戦して。」
“ 不思議だわ〜 ”って喉仏をごくごくと揺らしながら水を飲み干す太輔。
「サッカーする宏光ってなんかいいじゃん····」
「傍から見たら北山に恋してるただの女子だぞ？」
「あくまで応援です〜」
嘘、好きだ。
私達は幼稚園の頃からの幼馴染。
優しくしてくれる二人とも仲良くなって、
高校にも一緒に進学。
それとともに、宏光に惹かれて行く自分がいて、太輔も私の気持ちは知っているはず。
「A、チャイム鳴ったよ。
次移動教室。」
「······あっ、うん。」
次の授業の準備をしていると、
“わりぃ、お待たせ。”って
またまた汗だくのアイツ。
「北山、遅い。
遅れたらお前のせいだからな。」
「藤ヶ谷、そうカリカリすんなって。」
「うるせぇぞ。」
三人で、もう誰もいない廊下を走って次の授業へ。
「っぁ·······、いった·····」
急ぎすぎて転けるという
なんて情けないんだ自分の身体って。
「ふっ、今の転け方やばかったな。」
バカにしたようなことを言いながらも
ちゃんと手を貸してくれて
頭をポンってしてくれて。
「·············宏光、ありがとう。」
「おう？」
好きなのに。
転けた痛みなんか忘れるぐらい、
今、あなたが好き。
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あゆ(プロフ) - すごくよかったです！！先輩と後輩のパスワード教えていただくことってできますか？ (2019年10月16日 14時) (
レス) id: 4e0821302c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - たちょんさん» はじめまして！いつも楽しみにしていただけているなんて、とても光栄です(*´∇｀*)それなのに更新頻度が滞ってしまい申し訳ないです(´；ω；｀)これからも北山さん、頑張りますので（作者はこじらせるつもりですが笑）最後まで温かく見守っていただけると嬉しいです^^ (2018年9月24日 18時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
しょーみつしょ。(プロフ) - あいさん» いえいえ(^^) 本日中に移行されるんですね！ 楽しみすぎてニヤけます笑 (( そうなんですよ、ひっそり書いてました笑 タイミングよく見つけて頂いたなんて光栄です笑 これからもよろしくお願いします(*´∀｀) (2018年9月24日 17時) (レス) id: f9dd1382d4 (このIDを非表示/違反報告)
たちょん(プロフ) - あいさん、はじめまして！陰ながらいつも読ませていただいておりました！私、このお話大好きで！いつも更新されていないか確認するほどで！！北山さん素直になって！！と思いながら応援しております^^笑 これからも楽しみにしているので、無理なく頑張って下さい！！ (2018年9月24日 17時) (レス) id: 79ef55ee6d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - しょーみつしょ。さん» ・・・っていうか！先程見つけたんですが、しょーみつしょ。さんお話書かれてますよねっ？タイミングよく見つけてしまいました（笑）なんだか知ってる名前だなぁとは思ってたんですけど・・・(*´∇｀*)笑。またそちらにもおじゃまさせていただきますね！ (2018年9月24日 16時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい
| 作成日時：2017年9月9日 10時
