＊ ページ48
·
鍵を閉めたと同時に
堪らなくなってAを抱きしめる。
小さい身体は俺にすっぽりと収められていて
それにまたどことなく愛おしさを感じてる俺。
「····A、なんか勘違いしてない？」
「なに、がですか？」
「俺が好きな人のこと」
「····それはっ、本当にいるんですよね？」
「いるよ？」
「·····ほら、やっぱり───んっ、」
身体を離して
奪うように唇を塞ぐと
ドサッと床に落ちるAのカバン。
「·····好きじゃなかったらキスなんてしないよ？」
優しくAの頬を手のひらで包み込むと、
さっきまで泣きそうだったくせに
急に顔を真っ赤にして俺を見つめてる。
その目線に何回好きだって思ったと思ってる？
「好きじゃなかったら二人でご飯になんか行かないし
残業を手伝うのだって優しいからじゃない、
好きな子だから困ってると助けたくなるんだよ」
“ ·······意味、分かるよね？ ”
耳元でぼそっと囁くと、
ビクッとしたと同時にまた泣き出した。
「····はは、今日めっちゃ泣くじゃん」
「お酒のせいですっ、」
·
どんな顔をしているのかが気になって
顔を隠してるAの手を掴んで覗き込むと
やだっ、てまた拒みだす。
でも、
「A、聞いて？」
「·····はい、」
俺の真剣な空気を感じ取ったのか
Aも手で顔を隠すのをやめた。
目が合うと、
また恥ずかしそうに逸らすから
ぐいっと顔をこちらに向けさせて
二人だけの空間に。
·
「A、大好きです。
俺と付き合ってください」
もはや泣きすぎて
“ はい ”って言ってるんだろうけど
上手く呂律の回っていないA。
「····笑わないでくださ、いよっ！」
「くっ、ははっ」
「もっ、もう！！！このやろっ！！」
あちゃーって
俺の脇腹辺りをつついてくる感じが
全然優しさしか見えなくてまた笑いが止まらなくなる。
「絶対に幸せにする」
「····なっ、んですか急に」
ぼっと顔を赤らめるAに
また甘いキスを。
長年の恋が
ようやく実った夜だった。
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たまこ(プロフ) - はじめまして！以前からお話が大好きで担当関係なく読んでいました！！前に読んでいて大好きだった先輩と後輩がまた読みたくてこちらに書かせていただきました、、占ツクの機能がよくわからずここにコメントしてしまったのですがパスワードを教えていただきたいです (2020年6月30日 12時) (
レス) id: 8f77ff083f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - くまのこさん» わっ、またまたありがとうございます！キュンを越えてギュン・・・くまのこさん最高です。（笑）私はもう、続編書きたいなぁって考え始めているところです|´-`)これからもギュンギュンしていただけるようなお話をかけるように頑張るので、是非遊びに来てください！ (2018年7月25日 0時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - わあああキュン超えてギュンギュンしてますありがとうございました……！！！！もうほんっとうに大好きです（ ; ; ）これからも応援してます〜〜！ (2018年7月24日 10時) (レス) id: 9fffa79d91 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - くまのこさん» 初めまして、コメントありがとうございます！大好きだなんて・・！ニヤけが止まりません（笑）私も何やかんやで穏やかに終わらせたかったんです！少しバカっぽくなるかもしれませんが、（笑）幸せ満載のお話をお届けできるよう頑張りますっ´ω`* (2018年6月9日 10時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - はじめまして！とっても大好きなお話でいつも更新楽しみにしていました♪こんなに素敵な藤ヶ谷先輩とは穏やかに過ごして欲しいな〜と思っていたので幸せ満載で完結して本当に良かったです(^^)おまけも楽しみにしています！これからも応援してます(^-^) (2018年6月9日 0時) (レス) id: d525bfa5c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい
| 作成日時：2018年4月6日 23時
