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·
「·····え?」
私の服の中にある太輔の手が止まると同時に、
まん丸にさせながら私を見つめるその目。
ビクともしないで私を見つめている
この沈黙がどうも重苦しくて、
今自分のした行動に少しずつ腰が引けてきた。
「·······やっぱ、生意気ですよね。
ごめんなさい先輩っ、続けてくださ
「やだ」
·
「······え?」
服からそっと手を抜くと、
私の腕を引っ張って身体を起こしたと同時に
ぎゅっと包み込まれる。
痩せている割には以外に大きめな背中に、
首元に顔を埋めると
今日もふんわりと包み込まれるように香る甘い匂い。
「·······A、」
そして、このあまい声。
少し掠れた優しい声に
私の胸も疼くように高鳴る。
「·····もっと、呼んで?」
そっと身体を話すと
じっ、と見つめられる。
まるで私の言葉を急かしてるみたいに。
「······たい、すけ」
「ん、ちょっと聞こえない」
「·····たっ、たいすけ!」
「ちょっとでかい」
くすくす、と
からかうように笑ってる。
何度も繰り返されるこの流れに
そろそろ痺れをきかせて、
このじわじわと迫り来る恥ずかしさに
トンっと太輔の胸を叩いた。
「·······ほら、もっかい言って」
行き場を失った私の手首を掴むと
顔を覗くように目を合わせてきて、
もう太輔しか見られなくなる。
·
「·······たいすけ·····んっ、」
優しく唇を塞がれると、
またベッドにそっと倒れていく身体。
私を倒しちゃわないように
立ててある太輔の腕に包まれて、
甘く甘くお互いを求め合うように唇を重ね合う。
「·······ずっと呼んで欲しかった。
めっちゃ嬉しいわ」
恥ずかしそうにそう言うと、
少し伏し目がちに私の頭を撫でた。
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たまこ(プロフ) - はじめまして!以前からお話が大好きで担当関係なく読んでいました!!前に読んでいて大好きだった先輩と後輩がまた読みたくてこちらに書かせていただきました、、占ツクの機能がよくわからずここにコメントしてしまったのですがパスワードを教えていただきたいです (2020年6月30日 12時) (レス) id: 8f77ff083f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - くまのこさん» わっ、またまたありがとうございます!キュンを越えてギュン・・・くまのこさん最高です。(笑)私はもう、続編書きたいなぁって考え始めているところです|´-`)これからもギュンギュンしていただけるようなお話をかけるように頑張るので、是非遊びに来てください! (2018年7月25日 0時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - わあああキュン超えてギュンギュンしてますありがとうございました……!!!!もうほんっとうに大好きです( ; ; )これからも応援してます〜〜! (2018年7月24日 10時) (レス) id: 9fffa79d91 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - くまのこさん» 初めまして、コメントありがとうございます!大好きだなんて・・!ニヤけが止まりません(笑)私も何やかんやで穏やかに終わらせたかったんです!少しバカっぽくなるかもしれませんが、(笑)幸せ満載のお話をお届けできるよう頑張りますっ´ω`* (2018年6月9日 10時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - はじめまして!とっても大好きなお話でいつも更新楽しみにしていました♪こんなに素敵な藤ヶ谷先輩とは穏やかに過ごして欲しいな〜と思っていたので幸せ満載で完結して本当に良かったです(^^)おまけも楽しみにしています!これからも応援してます(^-^) (2018年6月9日 0時) (レス) id: d525bfa5c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2018年4月6日 23時