先輩の好きなとこ。

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いつもみたいに
のぼせるギリギリのところで上がって、
お互いに髪の毛を乾かし合って、
それで、二人でベッドに入って、





「······A、」





寝転ぶと同時に
後から抱きしめられた私。

二人であの場所に行ってから、
お互いに少し何かを意識していて、
お互いにいつも以上に甘えたくなってる。






「好きだよ、」






足をもぞもぞさせて
私の足と絡めれば、片手で腰を掴み
もう片方の手で私の髪の毛を
さらさらととかしていく。

優しい先輩の手の動きが、
本当に気持ち良くって、
私はいつもこれだけで寝てしまいそうになるんだ。





「·····先輩、好きです」





だから、寝てしまう前に
ちゃんと気持ちを言葉にしようって。





「知ってまーす」



「なんでですか」



「目を見れば分かります」



「チャラっ」



「おい、そこは愛情だろ」






べしっと頭を叩かれて、
振り返るといきなりほっぺを押さえられる。






「·····んっ、」





甘く甘くキスされて、
それからゆっくり愛で満たされて、


私はこんな先輩と一日を終える。









自然と笑顔にさせてくれたり、

“もう先輩なんか知らないっ、”

こんな私たちでも
時にはお互いにすれ違うこともあった。

でも、





「先輩、ひとつ聞いてもいいですか？」


「なに？」





先輩にたくさん愛された後、
少しおしゃべりする時間に聞いてみた。





「先輩は、私と付き合えてよかったですか？」





すると、ふんわり微笑んで
私の頭を撫でてくれて、





「よかったどころじゃないかな」



「···え？」



「すっごい幸せなんだ。
Aが隣にいてくれるから毎日がこんなにも楽しい。
普通なら憂鬱なことも、
Aが隣にいてくれたら楽しく感じちゃう」





“Aの魔法だよ”って、

いたずらに笑いながら
ゆっくりと目を閉じた先輩。





私も自然と頬が緩む。







最高にカッコよくて
たまに抜けていて天然で、
誰よりも人の気持ちを理解してくれて、
クールで可愛くて面白い、





そんな先輩の隣にいる毎日。






END.*･ﾟ .ﾟ･*.

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