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·
「いい匂いっ、」
「へんたいか、」
最初はいい匂いだなぁ。ぐらいで
止めておこうと思っていたのに、
あんな告白を受けたせいで
何かが止まらなくなって、
「・・・嗅ぐなっ!」
くんくんし始めてる私。
「·····だって、いい匂いだったからぁ」
「びっくりすんじゃん、いきなり」
「先輩めっちゃ甘い匂いするんだもん」
「そんなのAもだっつーの」
ほっぺをぷにって挟まれて、
「次Aの番だけど」
「····忘れてたっ、」
「はい、どーぞっ」
私が困っているのを見てか
楽しそうにケラケラ笑ってる。
「Aいっつも照れて
気持ちなんて滅多に伝えてくんないし、
結構嬉しいんだけどな、今」
「言いますからっ、」
そんな目で見られると・・・
伝えない訳にもいかないでしょ。
「じゃあ、目つぶって聞いてくださいっ、」
じゃないと、
恥ずかしすぎて死んじゃう。
「いいよ?」
“これでいいー?”って
両目をぎゅっとつぶった先輩を確認。
·
「·······っ、先輩の好きなところ言います!」
「····は?」
「ちょっ、目閉じてっ!!」
私は先輩みたいに
いいことも胸に響くことも言えません。
だから、こういう伝え方しかないのです。
「·····いいですか?」
「待って、俺めっちゃ恥ずいやつじゃん、」
あ、なんかいけるかも。
なんて先輩の照れた様子を見ていたら
急に気持ちも変わってきた。
「完璧かつ、抜けているところ」
「······え?それ悪口?」
「違いますっ、!
そういう隙があるところが、
なんか愛おしくなるっていうか
可愛いなって思うんですよ、」
“······かわいい?”
一瞬顔を歪めた先輩が見える。
が、今さら私はあることに気づいてしまった。
「·······A?」
「・・・やっぱ今の取り消しっ!!」
「え?」
「どこが好きだとか、こういうところが好きとか。
そんなの決められないくらい
先輩自体が好きなんでした·····、私」
言葉では表せないけれど、
胸いっぱいになるこの気持ちが
どうか先輩に伝わりますように。
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たまこ(プロフ) - はじめまして!以前からお話が大好きで担当関係なく読んでいました!!前に読んでいて大好きだった先輩と後輩がまた読みたくてこちらに書かせていただきました、、占ツクの機能がよくわからずここにコメントしてしまったのですがパスワードを教えていただきたいです (2020年6月30日 12時) (レス) id: 8f77ff083f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - くまのこさん» わっ、またまたありがとうございます!キュンを越えてギュン・・・くまのこさん最高です。(笑)私はもう、続編書きたいなぁって考え始めているところです|´-`)これからもギュンギュンしていただけるようなお話をかけるように頑張るので、是非遊びに来てください! (2018年7月25日 0時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - わあああキュン超えてギュンギュンしてますありがとうございました……!!!!もうほんっとうに大好きです( ; ; )これからも応援してます〜〜! (2018年7月24日 10時) (レス) id: 9fffa79d91 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - くまのこさん» 初めまして、コメントありがとうございます!大好きだなんて・・!ニヤけが止まりません(笑)私も何やかんやで穏やかに終わらせたかったんです!少しバカっぽくなるかもしれませんが、(笑)幸せ満載のお話をお届けできるよう頑張りますっ´ω`* (2018年6月9日 10時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - はじめまして!とっても大好きなお話でいつも更新楽しみにしていました♪こんなに素敵な藤ヶ谷先輩とは穏やかに過ごして欲しいな〜と思っていたので幸せ満載で完結して本当に良かったです(^^)おまけも楽しみにしています!これからも応援してます(^-^) (2018年6月9日 0時) (レス) id: d525bfa5c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2018年4月6日 23時