* ページ25
·
あれから、どういうことですか?って
何度先輩に尋ねても
流し流しで何も答えてはくれない。
結局、お開きになっても
さっきと意味を教えてもらうことは無かった。
「Aー、ばいばーい」
「あっ、裕太ばいばいっ!」
結構な感じで酔ってる裕太に
大きく手をぶんぶん振っていると、
手を下ろす前に思いっきり腕を掴まれて、
「·······え?先輩?」
止まっているタクシーの中で、
ドライバさんに何かを告げると
何も言わず、ただ無言のままタクシーに乗せられた。
え?なにこれ?
先輩にこんなにも強引にされたのは初めてで
正直焦ってるんだけど!?
しかも裕太はその状態を
唖然と見送ってたし。
「·······あのっ、先輩?」
「ん?」
「どこに向かわれてるんですか?」
「んー、どこだろ」
「教えてくださいよっ!!」
「そんなに知りたい?」
うんうんって首を振ると
“ちょっと耳貸して”って言われて、
先輩の口元に耳を近づけた。
·
「ラブなホテルかな?」
「······はい?」
思わず熱を帯びた耳を咄嗟に隠すと、
かわいーって
耳を触りながら笑ってる先輩。
「·······先輩、何言ってるんですか?」
「何言ってるっていうか、
ほんとのこと言ってるんだけど?」
「········、」
想像以上のガチなトーンが返ってきて、
私はもう焦るどころか言葉すら出てこない。
家ではあるけど、
先輩となんか行ったことないし、
ていうか生まれて初めてなんだけど!?
「あ、もうすぐ着くから
目つぶっといて?開けちゃだめだよ?」
サプライズでもなんでもないのに
先輩にそんなことを言われて
何やかんやで従っちゃってる私。
「はい、下りてー。
あ、段差気をつけて?いくよ?せーのっ」
先輩の指示を受けながら
ちょっとずつ歩いていく。
·
「よし、じゃあ手離すよ?」
パっと手を離されたと同時に、
私の目に飛び込んできた景色。
·
「········せっ、せんぱいっ!!」
「はは、なーに?」
やっぱり私、先輩が大好きだ。
1127人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまこ(プロフ) - はじめまして!以前からお話が大好きで担当関係なく読んでいました!!前に読んでいて大好きだった先輩と後輩がまた読みたくてこちらに書かせていただきました、、占ツクの機能がよくわからずここにコメントしてしまったのですがパスワードを教えていただきたいです (2020年6月30日 12時) (レス) id: 8f77ff083f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - くまのこさん» わっ、またまたありがとうございます!キュンを越えてギュン・・・くまのこさん最高です。(笑)私はもう、続編書きたいなぁって考え始めているところです|´-`)これからもギュンギュンしていただけるようなお話をかけるように頑張るので、是非遊びに来てください! (2018年7月25日 0時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - わあああキュン超えてギュンギュンしてますありがとうございました……!!!!もうほんっとうに大好きです( ; ; )これからも応援してます〜〜! (2018年7月24日 10時) (レス) id: 9fffa79d91 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - くまのこさん» 初めまして、コメントありがとうございます!大好きだなんて・・!ニヤけが止まりません(笑)私も何やかんやで穏やかに終わらせたかったんです!少しバカっぽくなるかもしれませんが、(笑)幸せ満載のお話をお届けできるよう頑張りますっ´ω`* (2018年6月9日 10時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - はじめまして!とっても大好きなお話でいつも更新楽しみにしていました♪こんなに素敵な藤ヶ谷先輩とは穏やかに過ごして欲しいな〜と思っていたので幸せ満載で完結して本当に良かったです(^^)おまけも楽しみにしています!これからも応援してます(^-^) (2018年6月9日 0時) (レス) id: d525bfa5c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あい | 作成日時:2018年4月6日 23時