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·
「やばいって······、ほんとに」
“···········しんど”って、
震えた声で耳を押さえる裕太。
「·····ごめっ、なんかした?」
「好きだって、言ってんだろ、」
いつもはふわふわしていてゆるくて、
眠くなるような裕太の声も
急に荒らげて強ばって、
全然裕太の声じゃないみたい。
「······触られたとこだけが熱くなって、
そこにしか意識がいかないぐらいお前のことが好きなの。
俺の好きは、そういうことなんだよ······、」
何も考えずにいつものノリで
裕太に関わった私は本当に最低だった······?
距離を置かれただけで、
本当に裕太が離れて行っちゃいそうで怖いよ。
・・・それも、自分勝手なのかも。
「いつもあいつのことで勝手に盛り上がるお前に
バカにするようなことを言ってたりしてたのも、
実際は傷ついてることをバレないようにするためだった。
全部自分のためだったんだよ。
俺、本当はものすごい最低だから」
次々に溢れてくる
裕太の自虐的な言葉は、
私に嫌われたいからなの?
なんてことを言わせてるんだろう。
別に裕太はなんにも悪くないのに・・
「········っ、ちょ」
早く黙って欲しくて。
もうこれ以上こんなことを言って欲しくなくて、
今私が出せる精一杯の気持ちで
力いっぱい裕太を抱きしめた。
でも、結局身体が大きいのは裕太の方で、
あっという間に包み込まれてしまう。
·
「ちょっとだけ、」
耳元で聞こえる裕太の低い声と、
初めて感じた裕太の体温に、
今更男性としての魅力を知る。
身体が離された頃には、
もういつもみたいに裕太を見れなかった。
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たまこ(プロフ) - はじめまして!以前からお話が大好きで担当関係なく読んでいました!!前に読んでいて大好きだった先輩と後輩がまた読みたくてこちらに書かせていただきました、、占ツクの機能がよくわからずここにコメントしてしまったのですがパスワードを教えていただきたいです (2020年6月30日 12時) (レス) id: 8f77ff083f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - くまのこさん» わっ、またまたありがとうございます!キュンを越えてギュン・・・くまのこさん最高です。(笑)私はもう、続編書きたいなぁって考え始めているところです|´-`)これからもギュンギュンしていただけるようなお話をかけるように頑張るので、是非遊びに来てください! (2018年7月25日 0時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - わあああキュン超えてギュンギュンしてますありがとうございました……!!!!もうほんっとうに大好きです( ; ; )これからも応援してます〜〜! (2018年7月24日 10時) (レス) id: 9fffa79d91 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - くまのこさん» 初めまして、コメントありがとうございます!大好きだなんて・・!ニヤけが止まりません(笑)私も何やかんやで穏やかに終わらせたかったんです!少しバカっぽくなるかもしれませんが、(笑)幸せ満載のお話をお届けできるよう頑張りますっ´ω`* (2018年6月9日 10時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - はじめまして!とっても大好きなお話でいつも更新楽しみにしていました♪こんなに素敵な藤ヶ谷先輩とは穏やかに過ごして欲しいな〜と思っていたので幸せ満載で完結して本当に良かったです(^^)おまけも楽しみにしています!これからも応援してます(^-^) (2018年6月9日 0時) (レス) id: d525bfa5c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2018年4月6日 23時