ありがとう ページ29
気がついたとき、目に入ったのは天井だった。
確か、禁じられた廊下に入って、それから…
『…痛ｯｯ!!』
ｶﾞﾊﾞｯと起き上がる。ものの、鋭い頭痛に呻く。
ハリーは？
ハーマイオニーやロンは大丈夫なのか？
それに、クィリナスは…？
「…もう大丈夫なのか」
『…!!』
カーテンレースが開かれて、
現れたのはセブルス。
『…せ、セブルス……』
「怪我は無いか。痛むところは？
…全く、君が無事でよかった。」
『…ごめん、なさい、ごめんなさい……』
次第に涙が溢れてきて顔を伏せる。
そっと、抱き寄せられてしばらくはその状態。
彼の温かい腕の中で、落ち着くと深呼吸。
『…ごめんなさい、本当に、心配かけて……』
「…もう謝るな。我輩もすまなかった。」
ポンポン、と背中を軽く叩いて落ち着いた所で
再び口を開く。
「…君のお陰で、クィレル先生は無事だ。
何とかな。隣に居る。行こう」
『…!!、』
連れられ、隣のベッドに向かう。
横たわる彼は安らかに寝息を立てていた。
頭には包帯がぐるぐる巻きにされている。
『…クィリナス、』
クィリナスが無事で、生きてる。
さっきから、ずっと泣きっぱなし。
「……全く。よくやってくれるわ」
呆れたような嬉しいようなそんな声だった。
セブルスだって、嬉しいくせに。
「……んんっ、あ、あれ？？」
『…!!』
クィリナスが起きる。
顔を覗きこむと、クリィナスは自分を見て目を見開いた。
「…私、生きてる？」
『ええ！！生きてますよ！！…痛ｯ』
ガスっと殴られる。多分ここは医務室だから静かにしろとかそんなことだろう。
ごめんなさいと謝ってから再び向き合う。
「…何で、？」
『…セルシロヴィロンクスです、貴方が教えてくれた、とり憑く悪を追い出す、とっても難しい、魔法。』
「…あの魔法を使ったのか？」
彼も呆れたように笑った。
「全く、末恐ろしい子だよ。君は。」
『えへへ、でも貴方が無事で、良かった。』
「生き残ったら生き残ったでありがたく文句を
つけさせてもらうがな。」
勘弁してくれよ、と笑う。
『病み上がりですよ？手加減してあげてくださいよ。』
「そこは止めてほしかったなぁA」
『駄目ですよ。こればっかりは私でも止められそうにないですもの』
ｸｽｸｽと笑う。それから再びベッドに戻るように
促されて背を向ける。
「A。」
『…？』
「…ありがとう。」
…本当は君が好きだった。→←ターバンの真実と苦しみとそれと…
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リリ - スネイプ教授大好きです！私の夢小説もあれなら読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年7月31日 13時) (
レス) id: 551b9207bf (このIDを非表示/違反報告)
はるがみ(プロフ) - 悪魔の罠の弱点は光だったと思います〜 (2018年11月25日 21時) (レス) id: d88723603a (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ - 超小型コンミスさん» コメントありがとうございます！ですよねぇ、かっこいいですもん！ホグワーツあったらなぁって思います(笑) (2018年2月25日 9時) (レス) id: 246d2e56cc (このIDを非表示/違反報告)
超小型コンミス - 私もスネイプ先生 好きです(｡･ω･｡) ホグワーツ行きたい！ (2018年2月24日 18時) (レス) id: d785573a06 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ - クラp教授様、へ！？本当ですか！？申し訳ありません……！修正いたします！ご指摘ありがとうございました！！ (2018年1月25日 16時) (レス) id: 246d2e56cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひいらぎ | 作成日時：2017年11月21日 21時
