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7話 ページ8

太宰side


それから数時間。


「うーん、Aくん帰ってこないね〜」


「川に投げたのはやり過ぎだったかねェ?」


流されてどこか行っちゃったかなー



「探してきましょうか・・・?」



敦くんが心配そうに問う。
然し、彼はそんなやわではない筈だ。



「すみません〜、川に流されちゃって、隣町まで・・・」



びしゃびしゃのAくんが帰ってきた。


「あらあら、水浸しじゃないですか〜。
これ、タオル使ってくださいね」



「あ、ありがとう。書類!取ってきました!これで安心ですか?」



ニコッと笑って書類を差し出してくるAくん。
なんて、行動力・・・!



「・・・よくやった。入社を認めよう」



何処からともなく社長がやってきてそう告げた。


「へ?」



「朝から今まで、すべてが入社試験だったのだよ。
よかったね、Aくん。合格だそうだ。
因みにその書類は偽物だ。」


ますますきょとんとする。
とんだ阿呆面だ。


「や、やった・・・。」


彼は小さく呟いた。

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作者名:ちゆ。 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年3月14日 22時

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