_じゅうに._ ページ14
優一郎side
「お、A来たよ。優一郎君」
そう言われて我に返る。
「あ、ああ。あそこに居ます。
まだ遠いけど絶対あれは吸血鬼・・・」
ただ、ひとつおかしい。
「どうしてあの吸血鬼は単体でやってきたのでしょうか・・・」
シノアの言葉に全員が頷く。
そんなになめられてんのか?
だんだん、吸血鬼が近づいてくる。
「・・・優・・・ちゃん、見つけた・・・」
は?吸血鬼は確かにそう言った。
近くなったからシノアたちが武器を出す
殺しちゃダメだ
不意にそう思う。
何をこんなに焦ってる!?
「シっ・・・シノア!俺、俺が一人で行くあれぐらい行けるから!!」
返事も聞かずに飛び出す。
なんでだ??
「おい、吸血鬼、一人で来るってどういうことだ。」
「優・・・ちゃん」
は?俯いていた顔を上げる吸血鬼
ぱっと目が合う
「!?み、ミカっ!?」
「優ちゃん・・・良かった・・・。」
ふらっと、俺の腕に倒れ込むミカ。
吸血鬼になったのか!?
「み、みんな!!!
ミカが!!ミカが来た!敵じゃない!ミカだ!!!」
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作者名:雪村ゆた×侑希 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月17日 18時