【ハイキュー!!】返却ぷりーず、平穏高校生活。

8. ページ27

それから数分後。









「リーダー……もう帰りましょうよ……」



「お前アホか？勝てねぇ喧嘩、牛島のヤローに売るんじゃねぇよ」




「ｳｨｯｽ」








みたいな会話を他校組が繰り広げ、無事帰って行きました。






平和が訪れた…って思うでしょ？



けどね？








「天瀬、出てこい」









はいデジャブー。昨日も似たような台詞聞きましたわ、同じ声の主様で。








「え…A知り合い？…w」







小声で雪が問い掛けてくる。…いい加減笑い止めよ雪…。




「…まぁ、知り合いもどきかな、」






「なんだそりゃ…」







私は遠い目で雪に答える。すると雪は何かを察したのか、深く聞こうとはせずに肩を震わせて笑い始めた。ツボあさ…。









「おい、天瀬」









「ハイッ？！」








いきなり近くなった声の発生源に驚き、飛び退く。勿論、目の前には無表情の白布さん…と身長クソ高い五色くんがいる訳で。








「ヒィッ…？！きょ、巨人…！喰われる…？！」




「ひ、仁花？！人間だから！そういう嗜好の人だったらヤバいけど！」







「大丈夫かコイツら…」







仁花が壊れ、るながカバーになってないような、なってるような、微妙なラインのツッコミを入れるのを見て、薄ら笑いを溢す白布さん。おかげで恐怖心薄れたわ。仁花心配だけど。








「A、お前らずっと見てたんじゃないの？」





「あ、五色くん…、何故名前呼びかは気になるけど、まぁ、見てたよ…笑い死ぬかと思った…」




「やwwめてwwAw思い出したww」








「いい加減笑い止みなよ…。そして白布さん。焼くなり煮るなり御自由にどうぞ……」







「諦めはやっ…」









目まぐるしいスピードで進んで行く会話。最早なんの話をしているのか自分でもわからないが、白布さんに殺される覚悟は出来た。これだけは言える。







「…なんか天瀬見てると笑けてくる…」





「褒め言葉っすわ…」









おい雪、笑うな。意味がわからないのは認めるが、私はそれどころじゃないんだ！命の危機！









「…で、体育館裏フルボッコなりなんなり、好きにしてください…」





「…そうだな」








思い付いたように声をあげる白布さん。どうか軽い罪であってくれ…！









「お前今日から、俺ら卒業まで晩飯係な」



「はい…、……ってえ？罪軽…」







「え？私をストレス解消道具にしてくださいって？」






「言ってませんよ？！」


　

9.束の間の休息→←8.

ラッキーハイキューキャラ!!

菅原 孝支

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す