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「Aくん、そんなことがあったんですか…。」

帰り道たまたま三郎くんにあったから、幻太郎さんとのことを言ったら、なんとも言えない顔をされた。

「や、大丈夫!俺ゲイじゃないから!」


三郎くんに引かれたらちょっと…立ち直れない…。

「…僕が言いたいのはそういうことじゃないんですけど…。」

「ん?なんか言った?」

「や、なんでもありません!」


それからしばらくの沈黙。

やっぱり引かれたんだろうか。



「あ、あの、三郎くん…?」

俺が名前を呼ぶと


「ねえ、Aくん。」

するりと腕を組んで指を絡ませて来た。

「ん?」

彼もまだ中学生だもんね、まだ甘えたさんなんだなぁって、俺にそんな風に甘えてくる三郎くんをかわいいと思った。


「…ねぇ、別に甘えてるわけじゃないよ。」

「え?」


さっきよりきつく、手を握ってくる三郎くん。
もしかして、これって


「恋人、繋ぎ。」

三郎くんの方が身長高いから、自然と見上げる形になるのが悔しい。

そっか、三郎くんもこうゆうのしたくなるお年頃か。
ここはお兄さんが合わせてあげよう。


「うん。」

少しだけ、いたずらさせてね。
繋いだ手を俺の方に引き寄せて、

彼の腕に頭をくっつける。

「ふふっ、キュンってした?」

俺がそうたずねると、

「〜〜ッ、ずるい!もう〜!」

そう言って三郎くんはいつもの余裕そうな飄々とした態度ではなく、
繋いでいない方の手で顔を隠した。


かわいいなぁ。





三郎サイド


キュッて繋いだ手

もっとドキドキして欲しいのに。


「キュンってした?」

なんでそうな余裕そうなの…?


僕はAくんが好きだ。
ちっちゃいときからずっと。

一兄とは違う好き。
憧れとか尊敬とか、憧憬じゃなく

“ この人の笑顔をもっと近くでみたい ”
“ ずっと僕だけ見て ”

ってゆう、なんだか不思議な気持ち。


きっとこれが恋じゃなくして、なんだというんだろう。


(もっと、Aくんを落とせるような男にならなくちゃ。)


二人で帰る夕方の道。
そっと心で意気込んだ。


_______

とうらぶの小説、新しいのです!
こちらも読んでいただけると嬉しいです(╹◡╹)

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ちゃんく(プロフ) - すらいみーる@元もちづきさん» わ〜!嬉しいですありがとうござます!続編がんばります(^^) (2018年10月18日 7時) (レス) id: dbc9699b6c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんく(プロフ) - かなめさん» ありがとうござます!続編ですね!頑張ります(^^) (2018年10月18日 7時) (レス) id: dbc9699b6c (このIDを非表示/違反報告)
すらいみーる@元もちづき(プロフ) - まだまだ読みたいので私も続編希望です!!! (2018年10月15日 23時) (レス) id: 3b52443fef (このIDを非表示/違反報告)
かなめ(プロフ) - 続編希望です!!! (2018年10月15日 19時) (レス) id: 1c0cf9ebd2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんく(プロフ) - 松の葉さん» お褒めの言葉めちゃくちゃ嬉しいです( ; ; )受け主やっぱいいですよね!更新頑張ります!これからもよろしくおねがいします!(^^) (2018年9月30日 22時) (レス) id: dbc9699b6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃんく | 作成日時:2018年8月21日 7時

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