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世間からみた時に、僕は少し変わった人間らしい。




ご飯の誘いをご飯を理由に断ったり、まぁこの歳まで独身貫いたり。




だけど、僕にとってそれは変わったことではなく普通のこと。





そんな時、僕の前に似たような子が現れた。







『おはようございます、石田さん』







安島Aさん。
ついこの前、初めてちゃんと話した時にすごく話に共感できた。
だけど、1つ違うのはこの子はまだそんな自分を受け入れきれていない。
自分を殺して人と合わせた方がいいんじゃないかって心の中で葛藤している。







「おはよう、安島さん。今日の収録すごいセリフ多いよね」




『はい。最近忙しくて台本溜まってたから昨日見てビックリしました。』




「あはは、頑張ろうね。」







だけど、僕は自分らしくいる彼女と話す時すごく落ち着くんだ。
口数はそんなに多くなくても、彼女を纏うその雰囲気が心地良い。
何十個も年の離れた女の子に心地良さを感じるなんて文字面だけ見たらそうとう気持ち悪いけれど。







収録が終わると次回が最終回ということもあり、来週打ち上げに行かないかと話が出てきている。
さて、彼女は行くのだろうか。


僕がチラッと安島さんを見てみれば、向こうも僕を見ていたらしく目が合った。







「お2人はきますか?」






『「へっ?」』








突然の質問に2人で返事が被る。
正直この手の打ち上げは得意じゃない。各役から一言とか言われそうだし。保志くんいないし。
安島さんはきっと断るだろう。







『行きます。




石田さんが、行くなら』








それは、僕がいつも保志くん相手に言ってる事だ。
だけど今それを僕相手に言えばもちろんみんな勘違いする。








「え、やっぱり付き合ってる……?」








そりゃそうなる。世間一般的には特別視した発言は恋愛に繋げられるものなんだ。







『???

付き合ってないですよ。行っても、落ち着ける相手がいないなら楽しめないので』





「と、とりあえず2人とも参加でいいですか?」






返答に困った共演者の山木さんが僕の方をむく。






「あ、うん。大丈夫です」






僕は、あまり乗り気じゃない打ち上げについ参加をしてしまった。

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真菓子 - 続き楽しみに待ってますね☺️ご自身のペースで大丈夫ですから! (3月31日 21時) (レス) id: 396bdc0ede (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (3月16日 23時) (レス) @page32 id: 8bc829161e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:suisho | 作成日時:2024年2月9日 3時

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