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昔から、あまり恋愛は得意じゃなかった。




僕の性格のせいなのか、付き合ってもやっぱり上手くいかなかった。




そんな中、ユキだけは1番長く続いた。
自分自身も居心地が良かった。








その分、裏切られた時の代償がでかかった。








ある日、仕事を終えて家に帰るとユキが知らない男と寝ていた。
問いただしてもごめんと謝り、理由を聞いても黙り。





あの日から僕は恋愛がもっと得意じゃなくなった。
好きになっても裏切られるかもしれない。数年後、10年後には上手くいってないかもしれない。





そんなリスクを追うくらいなら、最初から恋愛なんてしない方がいい。そう思って恋愛を避けるようになった。












「おはようございます〜」






事務所で目を覚ましてスタジオに入る。
スマホの電源を落とす前に大切な通知がないか確認をするとユキから少し出かけるとメッセージが入っていた。






「彰、ちょっといい?」





僕とスマホに重なった影。
そして、上から降ってきた声は夏目さんだった。





収録まで少し時間があったため、1度スタジオ出て人気のない通路まで連れてこられた。





「回りくどいのは好きじゃないからはっきり聞くけど、元カノと寄りでも戻したの?」





思わぬ質問にやましい事はしてないけど冷や汗をかいた。




「まさか。そんなことないよ」





「そう。それなら、私が言えることはただ1つ




ハッキリしなさい。




どっちも傷つけたくないなんて自分勝手よ。そんなあなたの行動がどちらも傷つけてしまうリスクがあることを理解してちょうだい。




今の貴方は魔性の男よ。それも無自覚でとてもタチが悪い」







ズラーっと並べられた厳しい言葉に一瞬頭が回らなかった。
けれど、彼女のこの言い方からして僕の状況の1部を知っているようだった。






「一緒に、いること知ってるの?」





「……事情が分からないからあまり言うつもりはなかったけど、






彰と元カノと赤ちゃんの3人で買い物してるところを見かけたって。





Aが。」






まるで、心臓を力強く握りつぶされたようだ。

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真菓子 - 続き楽しみに待ってますね☺️ご自身のペースで大丈夫ですから! (3月31日 21時) (レス) id: 396bdc0ede (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (3月16日 23時) (レス) @page32 id: 8bc829161e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:suisho | 作成日時:2024年2月9日 3時

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