少年探偵団の最強美少女

ミステリートレイン【排煙】3 ページ39

ベ｢有希子…組織(わたしたち)を煙に巻きたいようだけど…貴方達に勝ち目は…｢大ありよ!だって新ちゃん、シャロンの弱みつかんじゃったもの…｣

ベ｢もしかして貴方が私の友人だから手が出せないとでも?｣

有希子｢まず一つは…Aちゃんの事!シャロンは何があってもあの子には危害は加えないでしょ？シャロンの仲間もね…無理矢理連れ帰ろうとはするみたいだけど…｣

ベ｢………………ええそうね…間違ってはないわ…｣

有希子｢そしてもう一つ…シャロンの仲間知らないんじゃない?新ちゃん達が薬で幼児化してるって事……捜索対象を小学生に絞れば見つけるのは時間の問題なのに…新ちゃん言ってたわよ…薬で幼児化してる事を隠す理由が貴方にあるんじゃないかってね…｣

ベ｢………｣

有希子｢それと…板倉卓…知ってるでしょ?映画の特殊視覚効果に携わってた私達お馴染みのCGクリエーター…シャロンが彼に何かのソフトを発注した見たいって新ちゃんに聞いて驚いたわ…｣

ベ｢…………｣

有希子｢シャロンと彼、ある映画でぶつかって犬猿の仲だって役者仲間がもらしてたから…スタッフ思いのシャロンがあんなに激怒するなんて珍しいって…シャロンの事だから彼への依頼の電話はこれを変えてたんでしょうけど…そうまでして発注したソフト…幼児化を隠す訳と何か関係があるのかしら?｣

ベ｢有希子、そこまでよ…｣

ジャカッ

ベ｢手を引きなさい!!貴方のふざけた作戦ならもう読めているんだから!!｣

有希子｢さ、作戦?何の事?｣

ベ｢彼女とファジー…今はAかしら?彼女達が列車内で組織の存在に気づけばとる方法はたった一つ……彼女があの薬の解毒薬を飲んで元の姿に戻りAは他の皆を巻き込むなと交渉するために組織に戻る事…｣

有希子｢……………｣

ベ｢もしも幼児化したままの姿で殺され、遺体が車内で発見されたら…彼女達の友達のあの子供達が泣いて騒ぎ立て…仮に私が黙っていても組織の目にとまり否が応でも巻き込んでしまう…その場合Aが組織に戻らない限り、子供達を救う手段はない…｣

有希子｢っ！………｣

ベ｢すでに列車内で殺人が起きた上に行方不明者も出たとなると…下車する際に全乗客の荷物は入念なチェックを受けるのは必至…いくら私達でも遺体を持ち去れず放置せざるを得ないから…｣

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