世界一の三兄妹 (ページ17)

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You side

そして迎えた体育祭。

朝のホームルームで紫耀くんと作ったハチマキをみんなに配る。
全員に配り終わってそれぞれが名前を書いて、落書きをしたりしている。

私も自分の名前を書いて横に優にいに似た猿の絵も書いておいた。
あまりにも優にいに似てて思わずふっと笑ってしまった。

紫「Aちゃん！はい！交換！」
ハチマキをこっちに差し出す紫耀くん。

『あ！うん！はい！』
受け取って私もハチマキを渡す。

紫「なにこれ笑猿？笑」

『そう笑お兄ちゃんに似てるんだー笑』

そう言いながら紫耀くんにもらったハチマキを見てみると、なんだか黒で塗りつぶされた四角のもの。

『なんだこれ』

紫「分からんの！？めっちゃ上手いのに！これは、ぬれおかきです！」

『ぬれおかき？笑』

紫「そ！俺大好きなのぬれおかき！」

まさかのチョイスで笑ってしまったけど紫耀くんらしい笑

紫「ん！」
『え？なに？』
猿が書いてあるハチマキを私に渡してきた。
私紫耀くんのもらったのに、どういうこと？

どういうことか分からず紫耀くんの顔を見つめていると
紫「結んで！」と頭を指さしながらほっぺを膨らませてる。

『かわい笑いいよ笑』

紫「かわいくない！かっこいいがいい！」

『ごめんごめん笑笑思わず言っちゃった笑』
笑いながら怒る紫耀くんにハチマキを結んであげて
『よし！できたよ！』というと、振り向いて

紫「リレーでかっこいいとこ見せてAちゃんにかっこいいって言わせてみせるからね」

『うん！楽しみにしてる！頑張ってね！』