じゅうに。 ページ12
と「...は？」
て「どーした？」
「ごめんね」
と「...Aが、もう少しで消えるって」
虫「は？」
ゆ「１２時になるから？」
し「シンデレラかよ」
り「しばゆー、そこはボケるとこじゃない」
し「はい」
待ってよ
嘘だって言ってよ
だって、俺なんも伝えてねぇよ？
「楽しかったよ、みんなと、としみつと過ごせて」
と「待てって」
「幽霊になれてよかった〜」
と「消えないで」
「カミサマに感謝だね」
と「A」
「あと３分」
と「待てって...！」
「...カミサマは不公平だよ」
り「...A？」
虫「え、僕にも見える、こわ」
て「もしかしなくてもみんな見えてる？」
「まだ１８のカワイイＪＫを見捨てるなんて」
ゆ「めちゃくちゃ見えてる」
「お陰様で２４のイタイ格好してるやつやん」
し「イタイのか？」
「なんか知らないけど妬まれるしさ」
り「妬まれる...？」
「私交通事故じゃなくて後ろから押されて死んじゃったのに」
と「...嘘だろ？」
「いや〜ビックリ」
「目が覚めたら天国にいました〜とか洒落にならんよ？」
「まだやりたいこと沢山あったのに」
「みんなと居たかったのに」
「あーもうあと３０秒ぐらいしかないじゃん」
「じゃあ最後になっちゃったけどね」
「私の初恋７歳なの」
「としみつのことずっと好きだった」
と「...俺だって、＿＿＿」
好きだよ
その声は君に聞こえたかな？
七夕の夜に
最初で最後の恋をしました
〜Fin〜
終わり
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作者名：ゆりな | 作成日時：2018年9月3日 23時
