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��.智香side
「お母さん...僕、もう限界だよ...」
息子が私に最期に発した言葉＿＿＿＿。
そう言って息を引き取った息子。
瑞希は...私と私の不倫相手の間に出来た息子。
私は...夫と息子を殺した。
......こんなつもりじゃなかった。
......こんなつもりじゃなかったのに！！
あそこで将広さんと関係を持たなければ...！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
3年前＿＿＿＿。
瑞希を殴るのは何回目だろう。
瑞希も抵抗する体力がないのか、ぐったりしている。
瑞希「お母さ...ん。僕...もう限界だよ...」
そういって瑞希は息を引き取った。
ついに死んでしまった。
...私の携帯がなった。将広さんからだ。
『...もしもし。』
《瑞希は死んだか？死んだらビルの下に置いておくんだぞ。飛び降りて死んだという設定にするために8年間も育てたんだからな。》
『...わかってる。瑞希、今死んだ。』
《そうか...。これで俺達の関係も終わりだ。》
夢だったら、夢だったらいいのに...！！
......バカだよね。
息子をこんな姿にしてしまったのは私。
将広さんを好きになってしまった、私のせいなのに。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
瑞希の仏壇に行く。
仏壇の上に置いてあったのは、瑞希が大好きだったお菓子と、見慣れないノート。
ノートの表紙には、"日記"と大きく書かれていた。
珠音の日記か。
......ん？
"日記"と書かれている下に小さく、
"2014年6月12日〜"
と書かれていた。
...瑞希が亡くなった次の日から書き始めたんだ。
......偶然か？
それとも......必然か？
珠音は知らない...はず。
桜田家が抱えている、永遠に抱え続ける、
"闇"を＿＿＿＿。
単なる好奇心で珠音の日記を読むことにした。
...まだ珠音は帰ってこないし。
...最初のページを開く。
『2014年6月12日。
私は昨日、大好きな弟を亡くした。
お母さんからは"自死"と聞かされていた。
でも私は前から知ってる。
瑞希がお母さんから虐待を受けていたこと。
私はお母さんを恨み続ける、いつまでも。』
...嘘、だよね？
珠音に見られてた、ってこと？
...でも、将広さんとの関係はバレていない。
それが唯一の救いだ。
しかし、いつバレるかわからない。
そうだ。殺しちゃえばいいんだ。
人を殺す事はダメなこと。わかっている。
しかし......
...私の焦る気持ちは、いつの間にか...
"殺意"に変わっていた。
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作者名：SHINE・RYEHL x他1人 | 作者ホームページ：http
作成日時：2017年5月22日 20時
