太陽の沈みかけたこの世界で【オリジナル】 (ページ24)

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Ⅳ 珠音side

熾哀が家に入れてくれることになり、私たちは新幹線に乗って東京に戻った。

東京駅から歩いて行ける距離に熾哀の家はあった。

熾哀「マンションだから狭いけど気にするな。」

『お邪魔しまーす』

熾哀は一人暮らしをしているらしい。

熾哀「しばらくここで暮らしていいから。」

……え？

熾哀「お前の家は危ねーだろ。」

珠音「……ありがと。」

…もう9時だ。ここに居させてもらってるんだし、ご飯くらい作らないと。

『夜ご飯、作るよ。』

熾哀「いいよ。私が作る。」

『熾哀の家に入れてもらってるんだし、ここは私に作らせて。』

熾哀「...わかった。」

私は冷蔵庫にあるものを使って、炒飯を作った。

「「いただきまーす」」

仲良くなったはずだが、食べ始めてから沈黙が続いた。

…私はどうしても熾哀に聞きたいことがある。

勇気を出して聞いてみることにした。

『ねえ、シノア。』

熾哀「なんだ？」

『……なんで復讐に協力してくれるの？』

……聞いちゃいけなかったかな。また沈黙が続く。

しばらく経ってから、やっと熾哀が口を開いた。

熾哀「それは＿＿＿＿＿＿＿＿