036-特訓�� ページ38
『うわぁ〜……真希先輩容赦な』
一年の教室の窓からグラウンドで容赦なく扱く先輩と扱かれる同級生を眺めながら中々進まない報告書を書いていく………が､全く進まない｡
3級､2級案件の任務は簡単なものばかりの為､その分報告書も凄く簡単｡
そりゃあそうだ｡3級､2級は高専生ばかり｡呪術を使えるからと言ってもただの高校生｡
そんな高校生に高専側も上の人間達も深くは求めたりしない為か凄く完結でよろしい｡……が､一級以上となると何故だか知らんが､さらにこと細かく書くよう求められる事が多くなる｡
それがとてつもなく面倒｡
いつもは夏目ちゃんに半分投げ出して次の任務に行ったり休んだりするけど､今日はそれが許されないらしい｡
『夏目ちゃん私の代わりに報告書書いてほしいなぁ〜』
「え､嫌ですけど」
はら｡キッパリ断った｡
いつもなら嫌な顔をしつつも手伝ってくれていたのに､今日に限っては本当に何も手伝ってはくれない｡
その証拠に眉間に皺を寄せて自身のスマホと睨めっこしている｡
目の前に絶世の美女が困っているというのに目の前の男は気にも止めないで慣れた手つきでスマホを弄っている｡
そんな夏目ちゃんにイラつき手付かずの報告書を放り投げグランドへと視線を向ける｡
グラウンドの真中でパンダ先輩に投げ飛ばされ続ける野薔薇チャン｡真希先輩に扱かれているメグミン｡
野薔薇チャンは受け身､メグミンは呪具の扱いをそれぞれ訓練しているのだろう｡
彼らを見ていると少し前の自分が脳裏をよぎる｡
悟に何百回も飛ばされ続けたあの頃｡
当時はとにかく早く『自由』が欲しくてがむしゃらに頑張れた｡
きっと彼らも私と同じような想いでがむしゃらに先輩達にしがみついている｡
『私ももっと早く強くならないと』
強くなって､誰にも口出しされないぐらい強くなって自由を掴み取って誰にも縛られずに生きるの｡
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檸檬(プロフ) - プスメラウィッチさん» 返信凄く遅くなってすみません!!コメントありがとうございます!!オチはまだ未定ですが参考にさせて頂きます｡亀更新ですがよろしくお願いいたします(*¨*) (2021年5月20日 5時) (
レス) id: f9b214269c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 檸檬さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月15日 11時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2020年12月8日 7時
