032-取り残された者達｡ ページ34
.
「虎杖悠仁が死亡しました｡」
『…………は？』
悠二さんの死を聞かされたのは星が綺麗に輝く任務先だった｡
×××
『どういう事かちゃんと説明して』
「本日､高専一年生が任務に派遣され特急呪霊と遭遇｡伏黒恵､釘崎野薔薇は生還しましたが､虎杖悠仁のみが死亡しました」
伏黒恵が虎杖悠仁の死亡を確認しています｡と電話越しに淡々と話す夏目ちゃん｡
夏目ちゃんの声色から全てが事実である事を突き付けられた｡
『この事を悟は知ってるの』
「はい｡伊地知経由で耳に入っているはずです」
『そう｡分かった｡
任務が終わり次第すぐ帰るって悟に伝えておいて』
「了解です｡では予定通り明日迎いに行きます」
では｡と終始変わらない声色を最後に切れた通話｡
ツーツーと鳴る携帯を宿泊先のホテルのベットに放り投げ自分は近くの椅子へもたれ掛かり混乱する思考を落ち着かせる｡
夏目ちゃんの様子から言える事は上の連中が絡んでいるという事｡
ここまではっきり言える訳はただ一つ｡
自分至上主義な夏目ちゃんは私には媚を売らず私情で動く人では無いから｡
もし､私が憎いならばわざわざ上と結託して遠回しにはやらない｡やるならもっとシンプルに､ストレートに深い傷をつけに来る｡
それに私と夏目ちゃんは"契り"を交わしているから夏目ちゃんは絶対に私には嘘をつかないし裏切らない｡
引率していた伊地知さんに関しては何も悪くない｡伊地知さんはただ「上の指示に従った」だけ｡
きっと伊地知さんは指示を貰った時点で反論した｡が､上の連中がそれを無視した｡
私と悟に至っては､気持ち悪いぐらい同じタイミングの出張任務｡
そして一級以上の術師の他任務への派遣｡
極めつけは実力も経験も浅い一年の派遣｡
これらの点から明らかに上の連中が仕組んだ可能性が大｡
『…処罰があろうと残るべきだった』
現在､私は東京を離れているため今すぐには皆の元へと行けない｡
任務も直ぐに終わるようなものではない｡
『…恵と野薔薇チャン大丈夫かな』
私よりも彼らの方が悠二サンと一緒に過ごした時間が長い｡だからその分､ダメージも大きいだろう｡
それを考えれば今､この状況に何も出来なくてモヤモヤする｡
『……もっと力をつけないと｡』
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檸檬(プロフ) - プスメラウィッチさん» 返信凄く遅くなってすみません!!コメントありがとうございます!!オチはまだ未定ですが参考にさせて頂きます｡亀更新ですがよろしくお願いいたします(*¨*) (2021年5月20日 5時) (
レス) id: f9b214269c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 檸檬さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月15日 11時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2020年12月8日 7時
