015-任務開始�� ページ17
『やっぱりここ異常すぎるよ』
恵ともう一度､学校を見回るがやっぱり呪霊の数がおかしい｡
立ち入り禁止のグラウンドには学校では滅多に見ない一級呪霊までもいた｡
そしてこの立ち入り禁止区域だけが異常に呪霊の数が多すぎる｡
無意識に顔が歪む程にはここに長居したくない｡
『ここの空気､不味い｡不清潔｡汚い｡』
淡々と愚痴を零す私に恵は少し驚いた様子で「Aがそこまで言うの珍しいな」と続けた｡
『だって本当に気持ち悪いもん｡
基本､呪霊が居るところの空気は澱んで気持ち悪い色をしているけど､ここは別格に汚い』
業務用空気清浄機を3台ぐらい置きたいぐらい空気が澱んでいる｡
『私の領域内の空気をここまで穢すのは許しがたい事態だけど「特級呪物」の所為だから今回は許すけど一級呪霊がいるのは少し引っ掛かる』
それとも何｡ここには死体でも埋まってんの？
「それは流石に無いだろ｡一応､学校だぞ」
『「特級呪物」がある学校だよ？死体の一つや二つ埋まってても可笑しくない』
そうでもないとここの呪霊の多さと階級に納得いかない｡
ぐしゃりと顔を顰める私に恵は特に問い詰めることも無く淡々と当たりを見回している｡
大方､呪霊の観察をしているのだろうが､私からしたらそれを平然とやってのける恵に驚く｡
私としては一刻も早くこの場から離れたいけれど恵がいるからここは我慢｡
そういえば術師を始めたばかりの頃は少しでも空気が乱れると呼吸困難になってまともに仕事なんて出来なかった｡その場にいるだけで精一杯だった｡
当時は私の領域範囲内の呪霊が吐いた空気や呪霊に漂っている空気が少しでもあると吐き気を催す程には体調を崩してよく先輩(主に七海先輩)に助けられた｡
今みたいに我慢出来るようになるまで悟にしごかれて何度逃げ出そうとしたことか｡
いつもは私には甘いのに「呪術」や「呪い」が関わる時だけは誰よりも厳しい｡
組手の時なんて何百回､何千回と蹴り飛ばされた｡
そのお陰で今の私があるからグチグチ言ってられないし割と感謝している｡
あの環境で悟みたいに私に厳しい人がいなかったら私自身も強くなれなかった｡
……まぁ､こんなこと悟には絶対に言わないけれど｡
『恵､死人が出る前にさっさと呪物回収して悟に高級寿司奢ってもらおう』
今日は魚卵を大量に食べたるんだから｡
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檸檬(プロフ) - プスメラウィッチさん» 返信凄く遅くなってすみません!!コメントありがとうございます!!オチはまだ未定ですが参考にさせて頂きます｡亀更新ですがよろしくお願いいたします(*¨*) (2021年5月20日 5時) (
レス) id: f9b214269c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 檸檬さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月15日 11時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2020年12月8日 7時
