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013-〃 ページ15

ごちゃごちゃと考えていると教室の扉が勢いよく開く音と聞きなれた声が聞こえた。




「やっと見つけた。何処にいるかぐらい連絡しろっていつも言ってるだろ」


『…ぁあ、御免メグミン。考え事してた』


突然の登場のメグミンに驚きつつ事実を伝えると不機嫌な様子を隠すこと無く大きな溜息をついた。



「いつもの事だから慣れたから良いけどいい加減その癖は治せよ。そんな所まで先生に似なくてもいい」


教室の扉から登場しズカズカと私が座る席まで近付くメグミンこと伏黒恵さん。

真っ黒な髪が窓から射す夕日に照らされてキラキラ輝いている。
そしていつも思う、「恵も端正な顔立ちだな」って。


そんなメグミンは呪術師としても人間としても大先輩。
たまに口が悪いけどなんやかんや優しくて面倒みがいいメグミンがここに来たという事はスイッチを切り替えなければならない。

ボタンを押すようにOFFからONへ。


でも、その前に一つだけ聞きたい事がある。
それを確認してから本格的に"仕事"をしよう。





『メグミンは誰かを好きになったことある?』


「はぁ?なんだよ急に」

突然の質問。しかも突拍子も無い内容の質問にメグミンは取り繕うとせず顔を歪めた。



『ほら、私って他人と触れ合うのほぼ初めての大きい赤ちゃんじゃん?
だから他人への感情とか私に向けられてる好意とかに凄く鈍いらしいから大先輩に聞こうと思って』


以前、真希に『お前はもう少し他人に関心を持て』なんて言われたしここの学校の先生にも同じような事をやんわりと言われた。

それぐらい私は色々と欠如しているらしい。



「……A、好きな人でもできたのか」


『出来てないよ。でも、普通の高校生らしい生活をさせてもらったからなんか楽しくてもっと知りたくなったの』


クラスの人達は皆いい人達で私に色々教えてくれた。世間知らずで呪術しかない私に。

そんな皆と同じものを共有したかったけど、私には皆の感じている事が全く理解できなかった。だから知りたい。


『私が理解した時に皆がいないのは少し寂しいけど、少しでも皆に近付けられたと思うと嬉しいんだよね』






だって、初めて出来た「友達」だもん。

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檸檬(プロフ) - プスメラウィッチさん» 返信凄く遅くなってすみません!!コメントありがとうございます!!オチはまだ未定ですが参考にさせて頂きます。亀更新ですがよろしくお願いいたします(*¨*) (2021年5月20日 5時) (レス) id: f9b214269c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 檸檬さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月15日 11時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:檸檬 | 作成日時:2020年12月8日 7時

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