000-黎明期 ページ2
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それは忘れたくても忘れられない出来事だった｡
「流石､僕の妹だ」
「たった数撃で特級を祓っちゃうなんて」
『……私に"兄"なんていません』
『私にはお母さんしかいなかった』
強く叩きつける雨が目の前に広がる惨劇が夢では無く事実だと突き付ける｡
【お母さん"だったもの"が横たわっている】
お母さんが人間だった面影は一切無く唯一あるとすれば私の頭をよく撫でてくれた手だけ｡
私に助けを求め伸ばされた手を私は握ることさえ出来ず感情のままに怒りをぶつける事しか出来なかった｡
そして感情のままに怒りをぶつけた結果､周りの建物はほぼ全て破壊され更地状態になった｡
そんな心身共に辛い状態に私の"兄"と名乗る人物は慰める言葉など言わず淡々と話す｡
「いいや､事実だ｡僕は正真正銘､君の"兄"だよ」
「だから気楽に"お兄ちゃん"って呼んでくれても構わないよ」
私と同じ髪色に包帯で目元を隠している兄(仮)はよく見える口を弓のように穏やかに曲がり嬉しそうに笑っている｡
目の色は見えないけど､もし私と同じ色だったら私と違って濁っていなくて綺麗な色なんだろう｡
(嗚呼､羨ましい)
『そう…………｡』
(私と違って自由に生きているんだろうな)
『ねぇ､お兄ちゃん｡』
(私も貴方と同じ自由が欲しい)
『私を憐れに想うなら助けて』
私を______自由______にして｡
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檸檬(プロフ) - プスメラウィッチさん» 返信凄く遅くなってすみません!!コメントありがとうございます!!オチはまだ未定ですが参考にさせて頂きます｡亀更新ですがよろしくお願いいたします(*¨*) (2021年5月20日 5時) (
レス) id: f9b214269c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 檸檬さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月15日 11時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2020年12月8日 7時
