ささやかな日常。 (ページ44)

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突撃！今夜の夜ご飯(1) ページ44

Aside

今日はオンライン授業の日で、家で早朝からのんびりしていた。

だけど、スマホやPCを見るのも段々億劫になってきて、部屋の掃除を始めたりだとか家事を色々していたら、いつの間にか授業が始まる５分前になっていた。

A「う〜わ、やば！全然時間把握してなかった！ Zoom立ち上げなヤバい！」

多分、2人で住むには普通の人より広い部屋で発した言葉が消えていく。
カメラに映っても大丈夫な最低限のメイクをして、
バタバタと慌てて授業の準備としてPCを立ち上げ、ノートを広げたりしていると5分なんてあっという間。

本当にギリギリだったけれど、”何もなかったですがなにか？”というような顔で参加した。
一緒に授業を受けている比奈乃がLINEで、

比奈乃ギリギリじゃん笑

とか言ってきていたけど、私知ってんねんで？
この前寝過ごして、この授業飛んでいたん。

A間に合ったからオールOKや笑

…なんて、適当に返信しつつ授業に参加する。
この授業、小レポートの頻度多いんだよなぁと思いながら授業を受けていると、

「ピンポーン」

とインターホンの音。
こんな時間に何の宅配かな？特に頼んだ覚えもないし、もしかしてトモが何か頼んだのかなぁ。

PCのカメラをOFFにしてから席を立ち、インターホンのモニターを見ると、

大毅「神ちゃーん！遊びに来たでぇー！」

という聞いたことのある大きな声と白い歯、素敵な笑窪。

…待て待て。

何故シゲくんがウチのエントランスに居るんだ？
唐突な来訪に対応すべく、必死に頭を回転させる。

確か、トモは朝から仕事だと言って家を出ていったけれど、確か「グループ仕事だから楽しみだわぁ」って言ってたよね…？
グループ仕事後だとしても、トモがメンバーと一緒に帰って来るくない？

…何故シゲくんだけなん？

私の脳内がプチパニックを起こしているのを他所に、再び

大毅「なーあー！神ちゃん、おらんのぉー？」

と、まるで小学生男子が遊びに誘うように話しかけてくるシゲくん。

…貴方が求めている人、居ないから！

居るのその妹やから！

と内心ツッコミしつつ、ずっと外に居られても気が引けるし、何か用事があってここまで来たんだろうし。
アイドルをエントランスにほったらかしにするのもなぁ…と色々考えた結果、自宅に招き入れることにした。

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