【短編集】すべてが美しい【C.R】 (ページ22)

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A『私たちAIロボットには、感情というものが少ないのです』

A『私が知っている中で埋め込まれている

感情プログラムは、』

『喜び』『悲しみ』『驚き』『安心』『恐怖』など、

つらつらと言っていく

A『少しずつ埋め込まれている感情が分かってきたのです』

A『きっとmondoさんのおかげです』

A『mondoさんと出会ってから沢山知ることが出来ました』

嬉しそうに話すA

A『でも、1つだけ...分からない感情があるのです』

Aは複雑な表情になっていた

m『なに？』

A『なぜか、mondoさんと話している時や一緒にいる時』

A『不思議な...気持ちになるのです、』

A『安心や喜びとはまた違う様な...感情なのです...』

A『...この気持ちを人は、なんと言うのですか』

m『...そ、れは.........』

Aはどこも故障なんかしていない

だから、怖くて言えなかった

言ってしまったら俺は

自分の気持ちを認めてしまうことになるから

まさか、

まさか人間がロボットに恋をしたこと

ロボットが人間に恋をしたこと

だから俺は

m『...分かんね、まあ故障はしてないよ』

悲しい様に愛おしい様にAを見る

Aは

A『故障していないのですね！

いつかこの感情が分かるように頑張ります！

mondoさん、これからもよろしくお願いします！』

無邪気で純粋な表情で笑っていた