【短編集】すべてが美しい【C.R】 (ページ2)

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［sly］忘れないでページ2

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高校1年生の夏、私は恋をした

父の転勤で韓国の学校に転校する事になったんだ

その時に出会った

運命の人って言うのかな、

私の人生にはこの人しかいない！そう思ったんだ

だから、振り向いてもらえるように沢山話しかけた

A「せりー！昨日ね、猫がいたの！」

s「ねこ？」

A「写真見せようかー？」

そう言いながらスマホの画面を見した

s『おー...キヨミ』

そう呟くselly

A「ふふふっ！かわいいでしょ！」

s「かわいかわい」

毎日話しかけた

なのに、

A「え、転校？」

父「ごめんなA、また転勤なんだ」

そこから呆気なく転校先、いつ転校するのか決まった

sellyにもう、会えないの...？

何度も思っては泣いた

s『元気ないな最近』

A「...？」

s「あー、げんきない？」

意外と分かるものなんだね

A「あのね、selly、私転校するんだ」

s「ん？てんこう？」

スマホの翻訳機能で伝える

s『...まじか』

sellyはなんとも言えない表情をしていた

その点私はと言うと

s『わ！泣くなよ？！』

A「やだぁ〜、もうあえないよ、」

最後のお別れが泣いて終わるなんて

何もかもがだめだ

s『んー、また会えるよ』

s『...俺の事忘れないで』

sellyがなんて言ってたのかは分からなかった

A「私の事、忘れないでね」