検索窓
今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:14,375 hit

﹅﹅ ページ2

今日予定開いとる?なんて、

いかにもチャラい奴が言いそうな言葉を

彼女との朝一発目の会話にしてよかったのやろか

電話を切ってから考え始めたけれど

すぎたことはもう遅いと自分を納得させておく


今日のAちゃんは多分元気のない日。


1ヶ月に何回かあったり半年間なかったり、

きっとその感情の波は不定期で

彼女にも制御できない。

俺の前で泣くのが嫌なのか

その日だけは会うのを拒みだす。

朝起きてなんとなく

今日そうなんじゃないかという気がして

思い切って電話かけて、

会う約束までこじつけてよかった。

マジでナイス俺



そんなこと思いながら
Aちゃんの家に行く準備を始める。


今日はたくさんAちゃんが泣いて

それを俺がたくさん慰める日。

不謹慎なのはわかっとるつもりやけど、

やっぱり好きな人に会えるというのは

楽しみでしかない。



_____………




ピンポーン



藍が来たことを知らせてくれるチャイムの音。


いつもは嬉しいはずのその音が

今日は憂鬱でしかない。

藍の顔を見たら泣いてしまいそうで

はーい、と言って出たインターホンの前から一歩も動けていない。


藍「Aちゃん?入るで〜」


藍が来る日に私は鍵をかけない。

そのことがお見通しなのが少し恥ずかしい。


リビングのドアの開く音がして、

愛しい彼が現れる。


藍「あぁ〜なんでもう涙目なん笑
  ほら、おいで?今なら藍ちゃんが抱きしめたるで」


そんなことを言われて腕を広げられたら


そこに飛び込むしかないのだ。


藍の大きな胸に顔を埋めて泣きじゃくる。


藍は何も言わずに私をぎゅっと強く抱きしめてくれる。


こんなふうにめんどくさい彼女、

ホントは嫌かもしれない

それでも今は藍の腕の中で

愛されていることを実感するのが心地いいのだ。

﹅﹅→←【#12】泣いてるあなたも



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
134人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

せつな(プロフ) - 雫愁凛さん» ありがとうございます!超絶亀更新になると思いますが、よろしくお願いします!笑 (11月22日 22時) (レス) id: 8906c4a1fc (このIDを非表示/違反報告)
雫愁凛(プロフ) - すんばらしいくらいにニヤニヤが止まりません!幸をありがとうございます‼️これから応援させていただきますッ! (11月22日 21時) (レス) id: c015e041e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:せつな | 作成日時:2023年11月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。