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私が一人で考え事をしている間にも、事は淡々と進んでいった。
毛利さんが噂の通り眠るように推理を始め、たまに証拠品や気が付いた事についてコナンくんが説明をする。見事に犯人を言い当て、高木が逮捕しようとした時。
「全部あの男が悪いんだ！！」
「！」
突然男が叫び出し、警察や周囲の客を押しのけながら私に向かって駆けて来た。手にはサバイバルナイフが握られている。
男がナイフを振り上げ、私を人質にしようと片腕を掴む。いや、正確には掴もうとしたのだ。
「人質はもっと慎重に選ぶべきじゃない？」
「…は？」
ガチャン、という音と共に男の手首には手錠がかけられた。男は何が起きたのか分かっていない様子。教えるつもりなんてないけど。
サングラスを外し、男を目暮警部と高木の方へ追いやる。そこでようやく目暮警部は私の正体に気が付いたようだ。
「ほ、星野くん！？」
「申し訳ありません目暮警部。この男が、以前薬関係で逮捕された人と一緒にいたのを見た記憶があったんです。自信がなかったんですが、さっきの毛利さんの推理で確信しました」
「ああ…だからあの時僕に口止めしたんですね」
「それにしても、そのサングラスのセンスは一体…」
「あ、これですか？かわいいですよね」
いつかのお姉ちゃんのように自信満々で言うと、目暮警部と高木は苦笑いしていた。
やっぱり、これに対する感想は皆同じなのか。特別ダサい訳ではないけど、おしゃれって感じではない。なんとも微妙なサングラスだ。
その後、目暮警部と高木は男を引き連れて去って行った。あの男には、殺人罪の他に二つの罪状が加えられる事だろう。とんでもない極悪人だ。
「あ、あのさ星野刑事」
「どうかした？私そろそろ帰るんだけど」
荷物をまとめていると、コナンくんが恐る恐る私に話しかけてきた。
事件は解決したから私に用はないはず。それとも、何か気になる事でもあるのかな。事件の事なら詳しくは話せないんだけど。
コナンくんの口から放たれた言葉は、私の考えを嘲笑うかのような予想外のものだった。
「星野刑事って、前にも僕と会った事ある？」
「何言ってるの。今まで何度も一緒に事件解決したでしょ」
「そ、そうだよね…」
どこか曖昧で煮え切らない返事をするコナンくん。
そんなに私疑わしいかな。
少し不満に思っていると、後ろの方から毎日耳にする声が鼓膜を震わせた。
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ソーダ愛す - 私の望んでいたクロスオーバーが読めるなんて...！更新楽しみにしてます！！ (12月10日 0時) (
レス) id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
駐車場 - 本当にすごいですなんでこんなの思いつくんですか天才ですか？なんかもう色々と頑張ってほしいです、更新待ってます！ (10月25日 19時) (レス) @page34 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - うわぁぁぁ！続きが気になるぅ！ (9月4日 21時) (レス) @page26 id: cde793218e (このIDを非表示/違反報告)
Ama - めっちゃ面白いですー！応援してます。 (8月7日 19時) (レス) @page19 id: 7e4a5b7e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りよ | 作成日時：2023年7月14日 19時
