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「はい、姉ちゃん」
「凛ちゃんありがと〜!」
堤防に三人で並んで座り、真っ赤な太陽が沈んでいくのを眺める。
愛しい弟達と食べるアイスは最高に美味しい。
そして、冴ちゃんも凛ちゃんもビジュが良過ぎる。結婚したい。てか血縁者である私もビジュ良いよね。わんちゃん、キャラと結婚できるんじゃない?…すみません調子乗りました。
「あ、当たりだ」
「凛ちゃんって昔からよく当たり出るよねぇ」
「くだらねぇ運使ったな、凛」
私とは対極に、冴ちゃんはそう言った。いや、アイスの食べ方かわい過ぎて死にそう。
これって原作のシーンか。そう認識すると同時に、冴ちゃんが凛ちゃんにスペインへ旅立つ事を再度伝えた。
なんか、凛ちゃんの話聞いた後の冴ちゃんの顔が伏線っぽいんだよなぁ。クソ、まじで冴ちゃんに何があったのか気になる。早く深堀してくれ公式。…いやだめだ。私の世界が公式だから、もう確認する術がない。
なんとなく歩きたくなって、二人から離れ疑問を持たずに一本道を進む。
ナイトスノウどうしようかなぁ。
私の立ち位置的に救いようはあるんだろうけど、もしそれで関係が悪化したら?二人に嫌われたら?そんなの考えるだけで耐えられない。となると、決別した二人を支えるのが私の役目?
「…ってちょっと待って。ここどこ?」
すっかり自分の世界に入り込み、思うがままに進んでいた所為で全く知らない場所に来ていた。
この歳にもなって迷子?絶対、冴ちゃんにバカにされるじゃん。そう思っていると、どこからともなく変な服装をした男が現れた。まさに不審者って感じの。
「ねぇ君」
「え、私ですか…?」
「うんうん、そうだよぉ」
しかも話しかけてきた。
いや何だこいつ。語尾伸ばすな気持ち悪い。
「ちょっと、おじさんに道教えてくれないかな?」
って何だ。道聞きたいだけか、紛らわしい。
快く承諾しようと歩み寄った瞬間、力強く腕を掴まれた。
「やっぱりかわいいねぇ」
「な、離してください!」
「大丈夫、痛い事はしないよ」
男の目線の先には、白いワゴン車があった。
え、私騙された?しかも誘拐されかけてね?冗談抜きでヤバい。まだ死にたくない。冴ちゃんがスペインに行くの見届けてないし、凛ちゃんに貸したマンガ返してもらってない。
「離して!」
「声もカワボで素敵だよ。ほらこっちに___」
「姉さん!!」
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Edisa(プロフ) - 続き見たいです! (4月8日 0時) (レス) @page24 id: 7c18e46756 (このIDを非表示/違反報告)
NONAME(プロフ) - ヤンデレ凛ちゃん最高過ぎる!!更新楽しみに待ってます! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 2ae7d2d5c3 (このIDを非表示/違反報告)
まったり団子 - ヤンデレ!いい!私もヤンデレ系書こうと思ってるので参考にさせてもらえると嬉しいです! (12月1日 20時) (レス) id: f793216af5 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます(●︎´▽︎`●︎) (7月19日 13時) (レス) id: 6c1d2855e5 (このIDを非表示/違反報告)
マシュ(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです!!大好きな作品なのでずっと待ってます!!無理しない程度に頑張って下さい! (2023年4月23日 21時) (レス) id: 94c7c88031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りよ | 作成日時:2023年3月27日 16時