44 、ー過去編ー 祝宴 ページ10
私たちは今船上にいる!!
今日は私と雫の誕生日パーティらしいんや
時間経つの早くない?とか思ってるそこのあなた!
ここはお約束?らしいんや
気にせんといてね
「ねぇねぇ。お母さん!どんなケーキが出てくるん?」
年相応に足をバタつかせながら母に質問した
柚「 こら!暴れない」
柚月の手には櫛と缶スプレーが握られていた
柚月と晴雪が髪をセットしているのは、二人のこだわりの様だ。柚月曰く『子どもの成長はとても早い。だからこそ、その子どもの一瞬一瞬を自分たちで手掛けて行きたい。』だそうだ
ついこの間七五三参りをしたかと思うともう、誕生日だ。今日で四歳になる。あっという間にだった。
Aの顔は不安の色でいっぱいだったのだ
其れも其の筈。夢で見てしまったのだ……
母親が死ぬ姿を。Aの異能は未来予知や透視。今迄A見た夢は大概予知夢だった
平然を装っていても所詮は子ども。
行動に現るものだ。
柚「大丈夫。お母さんは死んだりしないよ?」
その一言にどれだけ驚き、勇気付けられた事か
「うん!」と頷く蔓延の笑みで雫の元へ向かった
「雫!ケーキ食べに行こ!!」
雫「お姉ちゃん。しゃべり方」
「あっそうだった」
姉妹揃ってアハハッと笑うと呼ばれる迄扉の前で待っていた
Aはパーティへの恐怖を必死に隠していた
あの時のパーティからもう、何月も経つが未だにパーティへの恐怖心は残っている
私は、あのパーティの大人の嘘や策謀が渦巻く空気がとても苦手です。
45 、ー過去編ー 祝宴 2→←43 、ー過去編ー 父との交流
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作者名:yugi 0434 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/profile
作成日時:2019年1月23日 23時