42 、ー過去編ー 父との交流 ページ8
Aside
いつも通り悪戯をし、腰を抜かした先生の姿を思い浮かべるとにやけが止まらなかった
ニシシッと笑っていると手のひらに乗せていた蛙が苦しい事を訴えるようにゲコゲコッと鳴いた
「すっかり忘れとった!ごめんな」
そう云って蛙を屋敷内の池まで連れて行った
蛙を池に返すと女中たちの声が聞こえたから身を隠した
そっと耳を立て女中たちの話を聞いた
女中1「A様が後を継ぐのかしら?」
女中2「私は嫌よ!だって気味が悪いじゃない。まるで私たちの心が読まれてるみたいだもの」
女中1「あんな奴なんかが一条家に居たら品位が下がるわよね」
心無い言葉がいくつも聞こえてきた
もう慣れっこや
自分でもわかっとる……
だからそない事云わんといて!!
一人で声を殺して泣いた
この理不尽を心の中で何度訴えた事か
泣き疲れるとそのまま寝てしまった
夢の中での私は自由だ
何者にも縛られない
夢の中の世界を満喫していると私を現実に引き戻す声が聞こえた
「お……なさい。おきなさい。」
その声は実の父のものだった
目を開くと赤く染まった光が目に入ってきた
とても眩しかったが美しくもあった
「お父さん。ごめんなさい。」
私は何故か稽古を受けなかった事ではなく、父の悲しい顔に謝ってしまった
それはいつかわかるんかな?
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皆さん!
これが平成最期の更新です!!
令和からもよろしくお願いします。
そして、お騒がせしましたが運営様、友達により、関連タグの件は何とかなりました。
お騒がせしてすみませんでした
H.31 4.30
43 、ー過去編ー 父との交流→←ご相談させていただきたい事があります
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作者名:yugi 0434 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/profile
作成日時:2019年1月23日 23時