41 、ー過去編ー お稽古 ページ6
昨日のパーティで疲れて早く寝たため何時もは寝坊するAも早く起きた
「おはよぉ」
トコトコと歩いて来たAの髪は寝癖が一段と酷かった
柚「随分とご立派な寝癖な事で」
少し呆れながら慣れた手つきで寝癖を直した
晴雪は早朝から仕事だ
Aと雫は朝食を頬張りながら柚月の話を聞いた
ー今日の予定ー
A 護身術、茶道のお稽古
雫 護身術、剣道のお稽古
予定を聞いた途端にAは嫌そうな顔をし、雫は嬉しそうな顔をした
朝食を食べ終わると早々に支度をして稽古場の一条家本屋敷に向かった
本屋敷に着くと現当主、二人の父親に礼儀作法などを教えたベテランの講師の方々が待ち構えていた
柚「二人を宜しくお願いします」
そう云って二人に軽く手を振ると仕事に向かった
二人は其々別室に連れて行かれた
Aによる雫を巻き込んだ悪戯を防ぐ為だ
Aside
災厄や
茶道嫌いやし……
そうや!面白いこと思いついた
Aが何かを企んだ様にニタァと笑うと茶道の先生が入ってきた
先「先ずは前回の復習です。正客として呼ばれた時は、連客の方にどの様に挨拶するのかやってみてくださいまし」
「本日、正客をつとめさせていただきますAと申します。
まだまだ未熟ものではございますが、よろしくお願いいたします」
Aは自分の前に扇子を置いてそう云った
先「完璧にございます。何時もは何か悪戯をして来ますが、今日は真面目にする様ですね。いい心構えです」
Aに軽く拍手をするとお茶の道具を出し始めた
先生が釜の水を沸かしているとAは茶入れの中にお庭で拾った蛙をそっと入れ、クスクスと笑った
数分するとお湯が沸き、先生が茶入れを手に取った
蓋を開けた瞬間先生は腰を抜かして叫んだ
先「誰かっ!誰か来てくださいまし!A様が又悪戯を」
そう云い終わると先生は気絶した
Aは茶入れの中に入れた蛙を両手ですくい上げると走ってその場から逃げた
逃げたAを何人もの女中が追いかけた
AはやはりAなんだと思った先生であった
ご相談させていただきたい事があります→←40 、ー過去編ー パーティ2
27人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yugi 0434 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/profile
作成日時:2019年1月23日 23時