死神ト幼女ハ (ページ17)

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51 、ー過去編ー期待と裏切りページ17

Aは屋敷に案内された

部屋が沢山ある中、菊の絵が描かれた襖の前で真昼は止まった。止まったかと思えば今度は乱暴に襖を開けてズカズカと入っていった

真「何してるの？早くおいで、これからのこと説明するから」

少し怒りながらそう声を掛けた

Aは不安そうに真昼の元に歩いて行くと座るように指示された

震える膝を抑えながらゆっくりと正座した

真「Aには暗殺者になってもらう」

真昼は前置きもなく、行成そう云った

真「其れも裏社会で最強の暗殺者にだ。安心しろ、勿論異能力を使ってだ。Aの異能力はとても殺戮に特化しているからね」

唯々冷淡に発せられる言葉に恐怖を、殺意が感じとれたのは初めてだった

背筋が異様に伸びた

真「わかったなら返事をして」

「はい」

云われた通り返事をすると納得したかのように何処かに消えて行った

此処で待っていろとのことだろうか________

真昼が消えたかと思うと大量の服と何故か仮面を持ってきた

Aは母から受け継いであろう氷華と無始無終と云う二つの異能を持っている

真昼が部屋に戻ってくると無始無終が発動して、着せ替え人形状態になっている自分の姿が脳裏に写った

Aは急いで部屋から出ようとしたが真昼の方が一足早かったらしく、Aの首根っこを摘んでいた

其処からは何着も服を着ては脱ぐの繰り返しだった