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46 、ー過去編ー 母との別れ ページ12

今私が見てる景色は夢とおんなじ……




思い出さんといけんのや……








この後はたしか……






「お母さん!上!」




そう声を掛けるのと同時に天井のシャンデリアが落ちてきた




柚月は身軽に避けるとAに避難を呼びかけた




「いやや!まだ助けを求めてる人がいるんや!私が助けに行く!」




そう云うと後先を考えずに走り出した






こんな時こそ未来予測が役に立つ









船に居る人を助けるとAは柚月の元へ向かった





「お母さん!はよぉ逃げよ!」




そう云ってパーティ会場に入ると柚月は異能を駆使して戦っていた






相手は懐中時計と刀を持ちボロ布を纏っていた





Aは自分の見た事のない母の一面を見て、恐怖さえも覚えた




「お母さん……なの?」






そう云った次の瞬間Aの腹部に鈍い痛みが走った




あまりの痛さに顔をしかめた





閉じた眼をゆっくりと開くと柚月が目の前に立っていた





ゴフッそんな音が聞こえて来たので柚月の顔を見ると、かなりの量の血を吐いていた





「お母さん…?」




柚月はゆっくりと倒れた




「あ”あ”ぁぁぁぁぁあ”あ”」








この時の私は叫びながら泣いた。




これが、私が流した最後の涙だった。






私が泣くと周りが凍り出した




船が段々とAの手によって凍らされていく






私にこんな異能は無かった筈や……









そう思うと意識が途切れた





避難指示を出していた晴雪が慌てて戻ってくると会場が凍っており、瀕死の状態の柚月が地面に転がっていた





柚「ごめんな…さい…。護りきれなかった…」




泣きながらそう云うと眼を閉じた





晴雪は焦りながらも脈拍を測った








まだ、柚月は生きている。





歓びも束の間だった。直ぐに手当てをしなければ死んでしまう危険な状態である________









これが後の月下の殺人狂事件だ_______

47 、ー過去編ー オークション→←45 、ー過去編ー 祝宴 2



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設定タグ:太宰治 , 中原中也 , 文スト   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:yugi 0434 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/profile  
作成日時:2019年1月23日 23時

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