You're living out your fantasy

第２扉　*Donghae* ページ5

「ねぇー。」

「ん？」

「なんでもない。」






エンドレスに繰り返してるこの会話。



そろそろ気づいてくれたって
いいじゃないか。






「ねぇ。」

「何？」

「なんでもないけど？」






俺のかわいいかわいい
目に入れても痛くないくらい
かわいい彼女のA。



でも、彼女にはちょっとだけ…
いや不満じゃないんだけど。



冷たいところがある。




俺がいつも飽きもせずに
彼女の前で愛嬌を披露したり
してるのにもかかわらず

無視をしたり。




最近は慣れてきちゃったけど
やっぱりちょっと寂しい。





でもでもでもでもでも!！





今日は俺の記念すべき日だから
さすがにAだって

「ドンへヤ〜ぎゅーして？」

なんて甘えてきてくれる
はずなんだって!！





だから、ず〜っとさっきから
Aに期待してたんだけど…



一向に態度が変わる気配がなく
夢中でテレビを見てる。





酷いよ…ちょっとくらい
俺にかまってくれたっていいでしょ？






「ね、A〜!」

「ん〜？」






Aはテレビから
目線を外すことだってしてない。



ソファの上でAの膝に
頭を乗せてみても

お腹をつついてみても
まったく動じない。





しかも、テレビに映っているのは…




ヒチョルヒョン。







今の俺の一番の天敵だ。

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