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第6扉 *Kyuhyun〜 ページ19

軽快なリズムに合わせて
みんなが華麗にダンスをしている
船の上はとてもにぎやかだった。



なんたって、今日は王子の僕の誕生日。



町中の誰もがパーティをして
僕の誕生日を祝ってくれる。




「王子様、おめでとうございます!!」


なんて大きく書かれたケーキも
山ほど残っていた。





そんなお祭りのような賑やかさの中に
突然、雷の大きな音が鳴り響いて。



そして、雨が降ってきたかと思うと
船は大きく強く揺れた。



みんなが困惑しているのをよそに
船の揺れはどんどん大きくなって



ついに……





僕は船から投げ出された。






「うわぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!」






僕は、冷たい水の中に放り出されて
とたんに息ができなくなった。


暗い海の底に沈んでいく体は
どうしようもなくて。



抵抗すらもしなくなり
だらんと力を抜いた。






でも、だんだんと薄れゆく記憶の中……


僕は青く光る星を見た。









「……けほっ。」






喉がひりひりする。

息しずらい……って息!?




僕は勢いよく起き上がった。




昨日、船から落ちたはずじゃ…。





そう思ったのと同時に
安心感が込み上げてきて
僕はその場にへたりこんでしまった。



そうすると、今まで気づいていなかった
人がいることに気がついて。



思わず飛び上がってしまう。






「お、王子様…。」

「君が助けてくれたのか…?」

「え、えと…そうでございます。」






茶髪で鼻が低く大きな目をしている
彼女は少しだけ困惑気味でそう言った。




この子が…僕を助けてくれたらしい。



でも、そうやって助けられたんだろう…。




そのことにに少しだけ違和感を覚えたが
そんなことをすぐに忘れるくらいの
感謝の気持ちが押し寄せてきて。




「命の恩人」



そのことだけで彼女を好きになることの
理由なんて必要なかった。



そして、この子を妃にしたいという
感情が芽生えてきた。





しかも……









彼女の瞳は透明感がある青色をしていた。

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ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» わわ、そんなこと言っていただけてすごく嬉しいです!! ひょくのイメージを崩してなかったら良かったです^^ (2015年5月25日 21時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ぺりーぬ。さん» ありがとうございます!すごくステキなお話でした!不器用で純粋なヒョクらしいな。なんて思いながらほっこりした気持ちになりました♪ (2015年5月25日 4時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» どうでしたでしょうか!!ご希望に添えていたら嬉しいです^^ もしも、またリクエストなどありましたらいつでも言ってください!!!  (2015年5月24日 22時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ぺりーぬ。さん» 特にないです!サプライズを期待します! (2015年5月23日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» 返信遅れてすみません!!汗 了解いたしました、ひょっくんですね^^他に何か設定とかありますか!?あったら教えてください!! (2015年5月23日 20時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺりーぬ。 | 作成日時:2015年3月21日 23時

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